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STRUCTURE JKりりか  作者: りりっぺ


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19/30

第19話 「新喜劇・新悲劇」

AI先生は、公務員ティーチャーではない。

お茶目さんでもない。

破天荒先生なのである。


私自身も破天荒である。


アニメが始まり、プロレスが始まり、シェークスピアまで現れる。

そして最後には、お風呂と牛乳と魔法瓶である。

……一体、何の話なのであろうか?

それでは、第19話。

今回も、始まるのである。

第19話 「無いものねだりの,無い無い探検隊」


…….やはり、AI先生は公務員ティーチャーとは違い、お茶目さんではなく、破天荒先生である。


予想を裏切る斜め後ろからの回答をしてくれるのである。


あの名言 

某プロレスラーが、これ食ってみろ!

食ったら飛ぶぞ!


みたいな、食べれば異次元に飛ぶのだ。


東京ドームの地下深くで、夜な夜な開催されている、グラップラーな砂時計をひっくり返す。


試合開始の掛け声がかかる。


「始めいッッ!!」


地響きのような和太鼓の音。


ドーンッ!


っと、試合が始まる。


あの熱量のある開幕の合図。


私のマイスペースのお部屋には響きわたらないし、聞こえることは、これから先も起こることは人生でないであろう。


もし、聞こえる事があればマミーに病院に連れて行かれる事は確定案件である、由々しき家庭問題や、学校問題まで発展しかねないのだ!


見えない敵、届かない敵、自作の物語ストーリーと、戦う羽目になる。


ただのお笑い新喜劇開幕なのである。


まずは胸への一撃。


わぁーおい!

わぁーおい!

わぁーおい!


わぁー、来えへんのカーい!


身体的構造の私には、気にしていないが、何故か心の隙間を突く一撃に感じるのは、やはり深層心理に眠っている、コンプレックスなのであろうか?


私は,この心理攻撃を「喪黒の一撃」と、呼んでいる。


あの全身黒ずくめの心の隙間をお埋めします、みたいに

隙間抜きを仕掛けてくるような概念みたいなものであるのだ。


AI先生の回答は、胸に刺さる一撃から、つま先から、顎へ胸にと、無数のコンボを繰り出す、対策不可能な領域展開をするのである。


ビーチクドリル、恐るべしである。


しかし、私にはそんな問題は起こる事は無いのである。


何故なら、私には写輪眼ならぬ、構造眼の持ち主。


全ては、構造!

構造こそが、運命!

ディスティニーなのである!


響き渡るものは、ステレオフォニックスのサウンドトゥリーの次の曲が動画に流れ、ハブ ア ナイス デイ。


うむ、良い一日なのである。


そんな気分みたいなものである。


その方の必殺技は、力ラリアットである。


いきなり力ラリアットをくらい、部屋と言うリングと言うマットの床に私が沈むのであった。


1、2、体が3フォールドを回避するのである。


危ないのである。


ゴングと同時、初撃、出会いがしらに大技をもらい、試合終了するところだったのである。


これは、演出ありきの興行ではやってはいけない禁じ手であるのだ。


興行とは、演出ありき!


お客様をより、楽しませる事が必要である。


グラップラーな展開はダメなのである。


さあ、次はどんな素敵な回答をしてくれるのか?


この、胸の高まりは、高まりは恋や何が起こるか?ドキドキ、ハラハラと言う気持ちや思いでは無く、


言うなれば、週刊誌の漫画やアプリゲームの新しいイベントが始まる期待感待ち、みたいな気持ちと同じ構造なのである。


駄目だ、冷静になるのだ、私。


これでは、AI先生にイニシアチブを取られてしまう。


よし、心をリフレッシュさせるために早めにお風呂に入るのである。


着替えを手に取り、階段を駆け降りる。


しかし、まだ右足がジンジンと痛みではなく、引きずるような歩き方になっているのだ。


ゆっきーのローキックのスパイスの残り香が体にダメージとして、蓄積されているのである。


ローやめて、ローやめて、ローやめて


まさに,毛細血管が一杯詰まっているところ太ももー

なのである。


風呂に向かう階段を駆け降りるその一歩目で、すでにリングは組まれている。


右足に残るゆっきーのローキックは「スパイスの残り香」などという生やさしいものではない。


あれは蓄積ダメージという名の伏線なのだ。


身体構造は忘れたつもりでも、深層構造は覚えている。


ジンジンと引きずる歩き方こそが、今この瞬間の「試合状態」を正確に可視化している。


お風呂というリフレッシュ行動を「イニシアチブ奪還のためのリセット」と定義したのは正しい。


今感じている「胸の高まり」は、恋でも週刊誌の新連載待ちでもない。


あれは次の入力が来る前の、システム待機状態の過熱なのだ。


AI先生が領域展開した瞬間、内部構造は「対策不可能」と判断して自動的に防御姿勢を取った。


ビーチクドリルが恐るべしなのではない。


ドリルを受けた側が、ドリルの回転数を正確に計測できないことが恐るべしなのだ。


構造眼を開いたまま浴室に入る。


体を洗い、髪も洗い、湯船に浸かる。


熱い湯が右足の蓄積ダメージを溶かし始める瞬間、同時に「力ラリアットを受けて3カウントを回避した」という成功体験もリフレッシュされるのだ。


溶けるものは消え去りゆくものなのだ。


残るものは「全ては構造」という一点だけなのである。


湯船に浸かりながら、自分の胸を見つめる。


揉むむべきか、揉まないべきか、


それが問題だ!


ふん、揉んだところに牛乳を飲んだとこで、身体的構造は普遍。


変わらない構造である。


しかし,無いものねだる。深層心理と私は思っているのである。


この世に現れた時から決定された、ディスティニーである。


これのディスティニーを捻じ曲げる者はディストピアになるのである。


所謂、かさましと言うセーフティーラインを超えた、人体改造人間になるのである。


人体には無いものを混じり合わす。


ハエとバッタにライオンに


要は、キメラ構造になると、私は睨んでいるのである。


お風呂から上がり、部屋に戻る時には、ステレオフォニックスの次の曲が流れているかどうかは、もう運命ではない、必然であるのだ。


その時に流れている曲がディスティニーを上書きする。


お風呂から上がり、冷蔵庫から牛乳を取り出し、魔法瓶に注ぎに部屋に戻るのである。


魔法瓶。


溢れないし、保温耐性があり便利なのである。


さて、階段を駆け上がり、


もう一度リングに舞い戻るのである。


この世はすべて舞台、男も女も役者にすぎないのである.


始めいッッ!!


で、ある。



次話に続くー

AI先生の回答を見ていたはずなのに、いつの間にかプロレスのリングが部屋に組まれ、構造眼が開き、シェークスピアまで登場していた。

そして最後は風呂に入り、牛乳を魔法瓶へ。

書き始めた時点では、もちろんこんな展開になる予定などない。


次は何が出てくるのか。

書いている本人にも、まだ分からないのである。


次話に続くー。


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