三十四話
女子会の観賞会(少女達に絡まれ抜けるに抜け出せなかった)を中座したレオンハルトはカイトの部屋に向かった。
カイトの自室の扉をノックすると勝手に扉が開き、寝室の扉をノックした。
「お入りなさい」
「失礼します」
入室の許可が降り、中に入ると寝ているカイトとベッドに腰をかけるユナンがいた。
「どうかしましたか?」
「いえ。カイト様の様子を見に参りました」
「そうですか」
ユナンはレオンハルトを見て首を傾げたが、特に気にすることはなかった。レオンハルトは反対側のベッドに座りカイトを見る。カイトの寝顔はとても幼く見えた。
「……こうして見ていると幼いですね」
「えぇ。中身もガキんちょです。やることなすこと子供なんですよ。行動と思いが真逆なんです。誰かが気にかけていないと知らない内に何処かに行ってしまいます。近くに誰かいないと寂しさのあまり死ぬでしょうね」
「どうしようもないですね」
レオンハルトの言葉にユナンは優しい口調でカイトを語った。レオンハルトは見た目と内面に大差ないカイトに笑った。
目が醒めた。目の前には眠るユナンの顔。まだ寝てる頭を動かして起き上がろうとするが体が動かない。ん〜?なんで動かないんだ?もぞもぞと動くとお腹を締め付けられた。フレイか?なんて思いながら後ろを向くとレオンハルトが居ました。
「ウギァァァァ!!」
「ん……煩いですよ……寝ててください……カイト様」
なんでこいつがいるんだよ!!目の前にいるユナンを起こそうとするがユナンは私の頭を撫でて眠りにつこうとした。
「ユナン!!ユナン!!」
「はいはい……お休みなさい」
眠るユナンを叩き起こそうとするが反対側を向かれてしまった。頼れる筈のユナンが頼りにならない。こうなったら転移するしか……。
「ん……寝ていろ……」
「ギヤァァァァ!!」
耳元で囁かれた掠れた低い声に不意討ちを食らい顔を赤くしてしまった。赤くなるとか何百年振りだよ!?それにも恥ずかしくなり叫んだ。すると、また囁かれた。
「……おやすみ……カイト……」
「!?!?」
また囁かれ私の思考はキャパシティオーバーでシャットアウトした。
ふと目が醒めた。ベッドには私一人だった。それにレオンハルトが一緒に寝ていたのは夢だったと自己完結した。
「おはようございます。カイト様」
「おはよう、ユナン」
いつもと同じようにユナンに挨拶して朝風呂して着替えて鍛冶のアトリエに篭った。え?そこで食事じゃないのか?って無理。行きたくない。そんなわけで本日から鍛冶に勤しみます。




