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三十一話

 翌朝。

 食堂に来た面々が唖然とした。食堂には執事達が死屍累々と転がっていた。私はそれを片付けて食堂に入ってきた面々に挨拶した。


「おはよう」

「オハヨウゴザイマス」


 私の良い笑みを見た面々は顔をひきつらせて挨拶を返してくれた。その後、ぞろぞろと入ってきて全員が揃うと朝食となった。スフェラは私を見つけると駆け寄りよじ登って定位置についた。

 この時点でミカエリスにより馬車は走り始めていた。







 朝食が終わり野郎共に練習着を渡し、私も着替えて修練場に向かう。その隣には私により強制連行されたマルスがいる。一人で五十人(あの人数)は見れないよ。そんなわけで道連れにされたマルスを引き連れ野郎共が集まる第一大修練場に足を踏み入れた。野郎共が全員集まっていた。


「じゃあ、今から体力測定を始める。これはお前達の運動能力を調べるものだ。手を抜くんじゃねぇぞ。先ずは準備運動だ。やる前に体をほぐさないと怪我するからな!!二人一組になれ」


 私の指示に従い、二人一組になる野郎共。それからストレッチを始めて体をほぐしてから体力測定に移行した。


「じゃあ、先ずは腹筋背筋腕立て伏せね。その後は長座対前屈、垂直跳び、反復横とび。更にその後は立ち幅跳び、五十メートル走、持久走、シャトルラン、ボール投げ……くらいかな。まぁ、トレーニング前の軽い運動だから。じゃあ、始めるよ。先ずは腹筋。行くよー」


 私の合図に野郎共が位置につく。朝食後、事前にやり方を教えていたので何となくわかるようだ。一人につき一人、医療部がついてサポートする。責任者はジュードでサーシャにあれやこれやと教えていた。

 腹筋背筋腕立て伏せ。長座対前屈、垂直跳び、反復横とびと順調に終える野郎共。ここまでは怪我人なく終えたが……。あ、立ち幅跳びと五十メートル走とボール投げは大丈夫か。問題は持久走とシャトルラン。体力に自信がない者はすぐに脱落するだろう。そうしたら体力強化訓練をしないとな。










 なんて数時間前に思っていた自分を殴りたい。

 なんで持久走をした後のシャトルランを走りきる!!私特製の通常よりも長い幅でやってるのに疲れを知らないのか!?私が恨めしそうに野郎共を見るとなんかまだまだ余裕そうだった。それを見て私の怒りに火がついた。


「じゃあ、次は城壁にそって一万周ね」

「は?」

「大丈夫。補給地点はこまめに置いといてあげるよ。あ、時間はお昼までね。じゃあ、よーいスタート」

「!?」


 問答無用で走らせる私。文句を言われようが絶対に聞かない。第一大修練場の設定を島を一周する城壁に変えた私は笑みを浮かべて熊を配置した。それに驚いた野郎共は慌てて走り出す。そして、最後尾が見えなくなったところで 熊を放った。

 その姿を見ていたジュードとサーシャとマルス曰く、魔王よりも酷い。とのことだった。




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