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二十二話

 ギルドを見つけて入った私は受付で昌石を換金した。そして、五億万リラを引き出した。受付嬢の顔がひきつってたけど。私は再度、奴隷市に顔を出した。今度の目的は女性の奴隷だ。なるべくなら十代くらいの子が良い。お針子部隊やメイドにしたいし。しかし……どれもこれも使えそうなのが丸っきりいないのは何故だ。顔を顰めながらあるいているとさっきの奴隷商人のお兄さんがいた。


「あ、先程はどうも」

「いえいえ」

「今度は何をお探しですか?」

「女性の奴隷をね」


 奴隷商人のお兄さんも私に気が付いて挨拶してくれた。私がまだこの界隈を歩いているのに事情を察してくれたお兄さんが聞いてきた。すると、私の答えに苦笑したお兄さん。原因はわかります。


「女性……ですか。質が悪いでしょう?」

「うん。店主を殴り殺したいくらいに。あれはお手付きにされてる。商品としての価値が無いよ」


 そう、どの奴隷も目が濁っているのだ。あれなら妓楼とかにいる妓女の方がマシだ。まぁ、そう言う目的で買うなら妓楼よりも奴隷を選ぶ人間が多いんだろうけど。それに半眼する私に苦笑するお兄さん。


「……。もし、よろしければ私が紹介しましょうか?」

「あ、お願いしても良い?」

「はい。こちらです。少し分かりにくい所になるんです」


 お兄さんの申し出を受けて案内して貰うことにした私。だけど……奴隷市から裏路地に入って行くお兄さん。……騙されたかな?でも、あれだけ買ったし金も渡してるから上客に間違いないし。幾ら奴隷商人でも信頼性がないとやってけないと思うんだよね。そんなことをごちゃごちゃ考えているとお兄さんが足を止めた。どうやら到着したようだ。


「ここになります」

「……裏路地にある割りには綺麗だね」

「ここは昔、妓楼だったんですよ。でも、立地条件が悪くてすぐに廃業になった跡地を私が買い取ったんです」

「……君は何者だい?」

「しがない奴隷商人ですよ」


 躱された。それに顔を顰めた私。このお兄さんは何者なんだ?私に一切触れさせない辺り武術を嗜なんでいるのだろう。でも、ある程度信頼があるから私をここに連れて来たのだろう。でなければ私と会ったときに別れているはずだ。


「中へどうぞ」

「失礼する」


 お兄さんに促され中へと足を入れる。そこは他の妓楼と同じ様に受付と待合室、二階への階段などがあるただの妓楼。特に変わった様子はない。


「こちらにどうぞ。それでどの様な子をお探しで?」

「十代の健康な子を。人数は多ければ多いほど良い。まぁ、病気持ちでも構わないよ」

「何の目的で大量に必要としているのですか?」

「メイドとかお針子とかにしたいな、と。裁縫系は女性の方が色々なアイディアを出してくれるし、野郎も育てるけど今は全体的に少ない女性が最優先」

「何がしたいのですか?」

「んー……住人確保?私のサポートをしてくれる人材が欲しい。キリア海溝にある島を買い取ったからそこを運営するのに必要な人材が大量にいるんだよ」

「……そうですか。では、二階にご案内します」


 お兄さんに椅子を勧められ座るとお茶を出してくれた。私の希望を聞いてきた。隠す必要も無いので素直に話すとお兄さんは少し考えてから二階へと案内してくれた。

 階段を上がり、近くにある襖を開けた。そこには十人の少女がいた。しかし、一人だけ布団に横たわっている子供がいた。それを見て私は目を見開いた。



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