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二十一話

 少し戻った所に広場があったのでそこには行くと他の執事達が奴隷を連れて集まっていた。そして何故か子供がいた。


「やぁ、君達。死ぬ覚悟はできてるかな?あぁ?」

「嫌だな、カイト様」

「我々はカイト様の事を思って行動したのですよ?」

「そうです。カイト様好みの奴隷を集めましたよ?」

「それで俺が誉めると思ったのか。くず共……後で仕置きだぁ」


 取り合えず私は金を持って奴隷漁りに言った執事達(馬鹿共)の説教から始めた。私から滲み出る殺気に執事達(馬鹿共)は口々に成果を報告する。だが、騙されないぞ。お前達が好き勝手動いたことは!!コイツらが勝手をしてもリュツィフェールやミカエリスは動かないので私直々の仕置きだ。久しぶりで腕がなるぜ。んで、数人殴って満足させた私は子供に目をやった。たぶん、クリスより少し下くらいの男の子だった。


「この子は?」

「その子、カイト様の元で働きたいらしいですよ」

「へぇ〜。君、どうして働きたいの?」

「お金が欲しいんだ。弟が病気でお金がいるんだ。だから、働かせてくれ!!」

「……」


 私は少年と視線を合わせるようにしゃがみ問いた。すると、よくある定番な答えが返ってきた。でも、少年からするとそれは切実な願いであるのはよくわかる。嘘を言っているわけ……では無さそうだ。さて、どうしたもんか。


「どうするのですか?カイト様」

「リュツィ、エリス」

「カイト様がその子供を拾っても弟の方は助からないかも知れません。それでも拾いますか?」


 私が悩んでいるとリュツィフェールとミカエリスが合流してきた。コイツらが関わると碌な事にならないんだよね。所詮魔王だし。それに情緒される私も私だけど。


「……。拾うよ。まだ間に合うなら助けるよ」

「それでこそ、カイト様です」

「弟君は既に馬車に運びました。今はジュードが見ている頃でしょう」

「……」


 私が拾う宣言をしたとたん、執事の幾人かが吹いた。リュツィフェールとミカエリスは良い笑みで私を見て宣った。もう、コイツら本当に魔王だ!!人をおちょくって遊ぶな!!外であるのにも関わらず項垂れた私。面白がりやがって!!


「ほら、少年。良い人を引っ掻けましたね」

「……ごめん、姉ちゃん」

「……気にするな、少年」


 少年は私に謝った。しかし、それが更に痛い結果となる。執事が後ろで大爆笑してるよ。腹抱えて笑ってるよ。後でシメるけど。


「リュツィ、エリス。そっちは終わった?」

「はい、こっちは大丈夫です」


 気を取り直してリュツィフェールとミカエリスに聞いた私。頷いたリュツィフェールとミカエリスに新たな指示を出す。


「そう。なら、コイツらを服屋に」

「カイト様、申し訳ありません。先程、我々が先に様々な服屋に行ったのですが、奴隷に売る服は無いと言われ追い出されてしまいました。申し訳ありません」

「そう、気にする必要はないよ。上客を逃した能無しに過ぎないからね。じゃあ、先に馬車に戻っててよ。風呂に入れて丸洗いして体力測定しといて。服は適当に警備部とか警護部の予備使って良いよ」

「畏まりました」

「じゃあ、私はギルドに行くから。後はお願いね」


 どうやらこの街の服屋は馬鹿の集まりだったらしい。そうすると他の部所の予備を何着か渡してその間に服を作るしかない。今日から徹夜か……仕方ない。リュツィフェールとミカエリスに戻るよう押し付けて(指示)をしてから私はその場を後にした。



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