十七話
「では、普通に魔法を教えた方が良さそうですね」
「そうだね。一般魔法を教えよう。サーシャには光があったから回復魔法使えるようになれるし」
「回復魔法ですか?そうしたら私よりも医療部使っては?治療の仕方もありますし」
「うん……シドにお願いしようかと思ったんだけど案外忙しそうだからジュードに頼むわ」
「では、図書室に教科書取りに行ってきますね」
系統魔法を教えないと決まってからの行動は速かった。フレイは図書室に教科書の調達に向かい、私はグリモワールを取り出した。
「【忙しい所ゴメンよ 白衣の天使ジュード】」
「あれ?**様はそんなに死にたいのかな?」
「うわぁぁぁ!!ゴメンなさぁぁぁい!!」
強制的にナース服を着させられ召喚され熾天使は真っ黒い笑みで降臨されました。
しばらくお待ちください。
「それで僕に何の用?」
服を着替え、私をシメたジュードはソファにふんぞり返っている。そして私は床に正座。コイツの整体は痛すぎる。それだけ体が硬くなってるんだろうけどさ。整体も治療の一種だから誰も止められない。止めたら最後ジュードに良い笑み付きで否定され口を挟めなくなる。ジュードは体を捌くだけじゃないから本当に恐い。
ジュードは良い笑みを浮かべたまま、ガタブル震える私に問いました。
「あのね、ジュード君!!君に回復魔法を教えて貰いたい子が居るんだ。頼める?」
「気持ち悪い。上目使いで首を傾げないで。適性は?」
フレイにおねだりしたように上目使いで愛らしく首を傾げてみたら猛毒が返ってきました。しかも汚いものを見るような目をされています、ジュード君。誰だよ!!こんな毒舌な子に育てたの!!純粋だったジュード君はどこにいったぁぁぁ!!
心の中で泣く私はジュードの毒に耐えるしかなかった。
「……。適性は水属性と光属性。後、本の少しだけ風属性もある」
「そう。まぁ、大抵の回復魔法は光属性だから、覚えられないのがあっても水属性でカバーすれば大丈夫だよ。どの子?」
「この子です」
「初めまして、僕は今日から君の先生になるジュードだよ。よろしくね」
「よろしくお願いします」
「じゃあ、早速図書室に行こうか。先ずは基礎を勉強しないとね」
勝手に話を進めてサーシャと一緒に図書室に向かったジュード。私の存在無視してるよね。ミーアとクリスからなんとも言えない視線を感じるよ。大抵の奴等の私に対する扱いはこんなもんだ。酷すぎる……。




