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現界⇔異界  作者: MayaMaya
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夜長月-お・は・な・し・し・ま・しょ

メアリーよ

今回は裏方でイチバンがんばったワ

頑張ったノヨ!

金曜00:00メアリー宅

「綾、確証を得たワ」

「それは両方の案件でですか?」

「両方クリアネ」

「了解、では朝一で行ってきます。車貸してもらえますか」

「ok、でも車買ったらイインジャナイ?」

「そうですね、ちょっと考えておきますか」

人数乗せるならミニバンか、雪道考えるとSUV?悩み所である。

「ハマーは?知り合いカラ払い下げ買えるワヨ」

日本では大きすぎます、田舎でも邪魔すぎます。

ミニバン辺りで考えておきましょうか。

[私共がお送りいたしましょうか]

そばに控えていたヒルデが提案する。

戦闘は無い、とは言い切れないのが悲しい所。

「では全員デいきましょう。フル装備でベースも持って行きまショウ」

メアリーの案に頷いて肯定する。

「でも基本はお話合いで、それだけで済むはずですので」

「ソウネ、でもサヤカにはこれだけオトモダチが居るって事を教えてあげないとネ」


07:00鬼塚本宅

ヒルデ達に抱えられ、鬼塚家に空から侵入。

鬼塚家は大慌てである。

武器を持った退魔士が20人近くも出動中だ。

此方は自分とメアリー、フル装備の戦乙女9人+ベースキャンプが宙に浮いている。

自分は素手だが、メアリーはディフェンスドローンに特殊アーマーのフル装備。

何処から見ても殺る気である。


「おはようございます、朝早くにすみません。ご当主もしくは白露さんとお話をしたいのですが」

ザワザワと混乱している様子がうかがえる。

退魔士の波を割って、1人巫女服の女性が現れる。

「ご当主がお会いになるそうです」

「ありがとうございます」

頭を下げる。

「ではメアリーはここで待ってもらえますか?」

「ok。ヒルデ椅子とテーブルを」

[了解しました]

「ゴユックリ」手を振るメアリー。

軽く手を振って中に入る。

「こちらです」


奥座敷に案内される。

上座には白露、当主は母上では無かったのだろうか。

「朝早くにすみません、皆さんがお揃いの時が良いかと思いまして」

白露に、おそらくは当主夫妻、鬼頭家族、と数名。

「構わない、彩香の事でしょう」

白露が言う。

「はい、彩香さんを解放して頂ければと」

「鬼塚の家に滅べと言うのですか?」

恐らく当主であろう、鋭い眼差しでこちらを見る。

「彩香さんの他に当主候補がいらっしゃるのでしょう?」

その沈黙は肯定と見て良いでしょうかね?

「鬼頭潤さんについても分家の娘さんとの婚約を済ませていると聞いています」

つまりただのブラフ。

実際に鬼塚に収まるならそれで良し程度だったのだろう。

「彩香以外であれば犠牲になって良いとお考えですか?綾殿は」

「まぁ...そういう事です」

犠牲とか酷い言い様ですね、ご当主。

「タダで、とはいかない」

白露の瞳が鋭くなる。

「自分が可能な事であれば何でもしますよ」

人を殺せなど、自分が納得できない事であれば無理ですけどね。

白露が当主に頷く。

「先ずは紹介します。美雪、明くん、いらっしゃい」

戸が開いて小学生の男女が現れる。

「鬼塚美雪9歳です」「鬼頭明9歳です」

「綾凪です」

この子達が次期当主という訳か、現当主とよく似ている。

逆に千早彩香姉2人は母に似ておらず、白露に似ている。

怪訝な顔をしたのだろう、

「千早と彩香も私の実子です」

「失礼しました」

「もう一人、白木美優さん」

中学生らしい女の子が出てくる。

「彼女は白木家の時期当主で、あなたの言う通り鬼頭潤さんと婚約なされました」

ぺこりとあたまを下げる。

ふぅと1つ息を吐く。

「千早の時からある程度予想はつきましたが、鬼頭家には大変申し訳なく思っています」

「いいえ、最初からお話いただいておりましたので」


「えー、では?」

「皆、下がって欲しい」

白露がそういうと自分以外が部屋から出ていく。

「結界を張る、少し待つ」

何かしらの術を発動させる。

「何が聞きたい?」

「千早さんと彩香さんの正体は?」

ストレートに聞いてみる。

「灯と義人の受精卵に私の血を混ぜて出来た子」

ストレートに返ってきた。

「...簡単に出来るものなんですか?」

「簡単ではない、むしろ数百年でたった2度の奇跡」

つまりずっと繰り返していたと、そして偶然奇跡が続いたと。

確かに力は有る方が良いが...

「そこはお前が干渉すべき所ではない」

睨まれる。

「後は無い?」

「私に何をさせるつもりでしょうか?」

「簡単な事」

立ち上がりそばに寄ってくる。

内緒話をするように、こちらの耳に手をあてて囁く。

結界を張ったのでは無かったのだろうか。


「・・・・・・・・・」

「は?」


白露がニィッっと口角を歪める。

「あの、いや、本当に?」

「本当」

此方を嘲るような顔をする。

「ここで?」

「あー、いや、その件に関してはスケジュールを確認後ということで....」

取り合えず保留にしたい。

「逃げる気?」

手を掴まれる。

「い、いえ。待たせている人も居ますから」

白露がスマホを取り出す。

「番号」

現代の妖怪もスマホは必須か。

「はいはい、xxx-x・・・」


大勢の退魔士に囲まれる中、優雅に珈琲をのむメアリー。

「お待たせしました」

「アラ、早かったワネ。」もういいのカシラ?」

「はい、大丈夫です」

鬼塚の当主が一歩前に出る。

「綾さん、あなたから伝えてもらえるかしら」

「わかりました、ありがとうございます」

頭を下げる。

「では帰って朝食にシマショウ」

戦乙女に抱きかかえられて帰宅する。

帰宅途中メアリーが、

「もうワタシの家に住んだラ?」

一応プライベートの時間も持ちたいものででしてね。

「個室を与えているジャナイ?」

どう考えてもカメラやマイク仕掛けられた部屋ですよね?

「ワタシは何もしてないワ」

メアリーは何もしていなくても、メアリーの命で動いてるのが居るんですが?

「・・・・・・」

「・・・・・・」

「今日のゴハンは何かしらネ」

[昨夜作っておいたオニギリで焼きおにぎりにしようと思います]

「おいしそうネ」

話を逸らす、

「メアリー此方を向きなさい」

「・・・・そうネ!ワタシもガンバッタからご褒美貰わないとネ」

藪蛇だった。

「今回イチバンガンバッタのはワタシねー」

分かった、分かりましたから。

「2人きりでユックリ、お・は・な・し・し・ま・しょ」

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