夜長月-伏兵
彩香です
大丈夫だ まだ慌てるような時間じゃない
最終兵器戦がいるから大丈夫(獅子身中の虫)
「ではメアリーさんの所にお邪魔しても良いでしょうか?」
どうやら暫くわたしの近くに居てくれるらしい。
「え?綾くん私の家に来た方が良いわよー」
そうそう、うちの方が良いですよ。
「でもアパートだと、こう距離感が近すぎる感じがしませんか」
年頃の娘さん達ですし。
今更ですぜ先輩、それに姉も喜びますぜ。
「ソウネー、こっちの方が広いし此方に泊まりなサイナ」
いやそっちだと危なくないか?先輩の貞操が。
「流石に緊急時にはそういう悪ふざけは無いと思います....けど?」
目がギラついているヒルデ達を見ても同じ事が言えますか?
「...ちょっと考えてしまいますね」
[安心してください綾、私達も協力致します]
[各種センサーで監視もばっちりです]
[戦闘もこなせるので役立ちます]
なかなか頼りになる発言だ。
[なのでご褒美が欲しいです]
[前払いでも後払いでも構いません]
[ご褒美の内容は後で話し合いましょう]
先輩、搾り取られそうなのでうちに来ませんか?
結局先輩はメアリーの家に泊まる事になった。
月曜8:00学校
さて陰鬱な学校生活の幕開けです。
今日は先輩も含めた3人での登校です。
「おはよう2人とも」
「鬼塚おはよう」「おはよう彩香ちゃん」
HR直前まで保健室で時間つぶしてから来たので教室に人が多い。
鬼頭潤も席に着いている、契約鬼も一緒みたいだ。
(授業中ずっと隣に居るんだろうか、ヒマそう)
クラスからヒソヒソと先週よりは少なくなった...訳が無かった。
むしろ手を引かれて下校した事で学校中から見られてた気がする。
更には...
(3年生の綾先輩が横恋慕してるらしいよ)
(すでに付き合ってるって聞いたけど)
こんな感じである。
HRが終わるとさっそく鬼頭潤がやってきた。
「おはよう彩香」
鬼も一緒である。え、睨んでる?まぁ逃げたしね。
自然自身の表情が硬くなる。
「おはようございます」
「後で時間あるか?」
「あととは?」
「んじゃ昼休み一緒にたべようぜ」
「すみませんが姉と一緒の予定なので」
(鬼塚さん冷たーい)
(やっぱり3年生と付き合ってるからじゃない?)
(普段おとなしそうな子に限って実際は)
「んじゃ俺もまぜてよ」
ニコっと笑う。
めげないな、こいつ。
12:00保健室
保健室でご飯とかないわー、後で換気すれば良いんだよ!
メンツは姉わたし霞さっちゃん+鬼頭。
「宮路と伊万里の3人は仲いいんだな」
「彩香は弁当自分でつくってんの?」
「それ美味そうだなあ、1こくんない?」
色々とやかましい。
鬼の分の弁当もあるんだな、一緒に食べてる。
霞とさっちゃんはちょっと困った顔してる。
誘わなければ良かっただろうか。
何故保健室だったかというと...
「すぅー、すぅー...」
先輩が居るからである。
今は寝息が聞こえるが、午前は辛そうな声を出していたらしい。
おもーい空気の中、
「その鬼の人もご飯食べるんですね」
さっちゃんが気を遣う。
[化物つってもおらだも生き物だがらの]
[契約しでっがら人くったりしねげどな]
シャァベッタァァァァァァァ!!!
「・・・・・・」
霞さっちゃん、2人共口開いてる。
「ん...む...」
カーテンの向うから声が聞こえた。
先輩が起きたっぽい。
カーテンが開いて、
「おはようございます...もうお昼ですか」
「おはようございます先輩」 「おはよう綾くん」
相変わらず左肩を押さえている。
寝起きの先輩可愛いな」
「ちょっと飲み物買ってきますね...」
寝起きでぼーっとした表情のまま保健室を出ていく先輩。
「なかなか治らないわねぇ」
ほんと長いよね。
「あいつは彩香にとって何?」
すごい直球。
「仕事関係で知り合った先輩です」
「そうじゃなくて」
うるさい、すこし黙って欲しい。
顔に出ていたんだろうと思う。
さっちゃんが、
「そういえば綾先輩が何かしてるの見たことないね」
「そーだなー、どこで知り合ったんだ?」
いや、まぁ..先輩に迷惑をかけたくはないんで。
「戻りました」
先輩が戻ってきたがすぐにベッドに向かって、
「すみません、邪魔しないよう大人しくしてるんでベッド使わせてください」
横になってしまった。
「えーと綾くん、何か食べなくても平気?」
「あー、多分大丈夫ですのでお構いなく...」
本当に大丈夫なんだろうか。
土日で疲れたんじゃないだろうか。
それほどかからずに、寝息が聞こえてきた。
流石に病人が寝ているので、その後は静かだった。
午後一から体育か、だるいな。
熱中症を危惧したのだろうか、体育館でバスケットボールだった。
「元気なもんだ」
「まぁ彩香ちゃん」
「でもなあ、ちょっとはしゃぎ過ぎか?」
鬼頭潤はヒーローだった。
バスケ部の木村くん並に上手いっぽい。
「まぁ退魔士なんだし動けないとな」
「それはそうなんだけどね」
ちなみに鬼さんは2階から観戦中である。
大人しいので問題ない。
点決める毎にこっちにピースすんのやめてほしい。
するとスクールカースト上位グループの川原さんがにやにやしながら寄ってきた。
「鬼塚さあ、彼氏いるならいってくれればいいのに」
「・・・・・・」
相手したくねええええ、がまぁ仕方ない。
「親が決めたのでわたしはしりませんでしたから」
「へー、鬼塚の家って実はすごい?」
すごいかどうかは知らないが歴史はそれなりにあるっぽいな。
「農村の旧家みたいなもんです」
一般人に詳しくいう必要はない。
「ふーん。お、すごいじゃんまた決めたし」
そっすね、すごいっすね。
そういえば許嫁と言えば霞とさっちんにも居るっぽいんだよね。
ちらりと見る。
2人の家は有名で名前出せばすぐわかる位だからな...
退魔士の他に○○の社長さん家だからね。
「今度グループデートしよっか、鬼塚」
嫌だよ、高校3年間位自由にさせたってくださいよ。
「ほら、鬼塚って先輩の事どうおもってんの?」
霞とさっちんもこっち見てる。
「結構さぁ、人気あんだよね」
2/3年生からはハブられてるっぽいですけどね。
ってなんだって?
「うちのクラスにもさ、気になってるってやついるんだよねー」
...ん?
「なんなら一緒に呼んでさー、遊びにいかねー?」
気になってる奴ってだれだよ、誰だよ?!
どこから聞きつけたのか、クラスの女子6人が寄ってくる。
「グループデートするんだって?先輩呼んで?」
「楽しそうじゃん?」
「へーいいねー」
いや良くねぇよ?
(鬼塚、先輩の事言った方が良くね?)
(2/3年生が知ってる事は言っても良いんじゃない?)
「ほら、あの先輩ってリスカしてるっていう噂もあるし」
「そうそう、あんま良い噂きかねーみたいだぜ」
「それに、最近ずっと具合悪いみたいだよ」
その目はなんなんだ!獲物を狩る目をしやがって!
「じゃあ鬼塚、放課後先輩の所に一緒いこうぜ」
絶対にお断りいたします。




