夜長月-ルーツ
綾凪です
自分もハーフでして母がいわゆる外人です
家系図見る限りおかしい所は無い一般人だと思いました
思っているだけかもしれません
「白露は元気だべが」
そういった白い着物と白い髪の毛、白露と似た外見の女がそういった。
ちょっとその話詳しく。
「んんん?白露のごとしらねんだべが?」
「いえ、また来いっていわれました」
「んでねぐなあ、うちがゆていいもんだが」
む、警戒させちゃった?
「私は鬼塚千早と言います、白露さんの事教えていただけませんか?」
「ううーん...白露がゆてねなさなあ」
唸りつつ手を顎に当て考え込む。
「えーと、お饅頭もっと食べます?」
先輩が饅頭の袋を見せる。
流石にそんなんで釣られはしないでしょう。
「うーん...」
って饅頭の袋見てる?違う、先輩の顔見てる。
ふぅ、と溜息を1つ。
「んだばこっちゃこい、くつ脱いでな」
靴を脱いで社に上がる。
「ほれへぇれ」
中に入ると転移される、まるで三鳥様の社の様だった。
広い板張りの部屋で、中央に囲炉裏が有る。
夏だが温度は快適でますます三鳥様のようだ。
奥から座布団と冷たいお茶を人数分出してもらう。
「んだば、わだすは白銀。白露とおんなじ鬼だな」
ほれっと指さした額から1本の角が出る。
「普段は隠しったんだ」
「白露とはなんげえぐての、千年とちょっとのつぎあいでの」
千年、簡単に言われてしまったがそんな歴史がうちにもあるのだろうか。
「血はつながてねなんけど、仲いくての。ずっと一緒にいだんだ」
「わだすらは鬼だんけど、人食たりはしねぐでの」
「山神みだいにあつかわれでだ」
良い鬼って事だったんだろうか。
「んでまあ...端折るけんど、白露は人間の男と結ばれで北の方さ行てしまた」
かなりカットしやがったな。
「白露さ会たのは30年くれえ前で、まだ来たのかど思て会いさいたのよ」
まあ大体分かったのだけれど、
「つまり私達鬼塚は白露さんの子孫ということですよね?」
「んだ」
「元々鬼塚は鬼と交わった一族と聞いてましたので、ただその始祖が生きているとは思いませんでした」
「鬼頭が選ばれたのは、鬼と縁のある家だからか」
「外から血をモッテこないとイケナイだろうカラネ」
「そう、父母はたしか従妹同士のはず」
「祖父は分家からだっけ?」
「そうそう、祖父の父が本家からだったはず」
あれ?大丈夫かうちの家。
「んだけど、いまの当主はそごまで力をかんじねえんだ」
力を感じないとは?
それなりに強いと思いますよ、姉が異常なだけで。
「むがしはもっと強がったが、おめだち2人ほどではね」
ふーん、では何で姉は強いんだろうか?
先祖返り?
「んだがもしんねえなあ、にしては白露の匂いがつえしな」
わからん、と首をひねる。
だが自分のルーツが分かった。
「あ....」
「どうしたの彩香ちゃん」
「白露を見て既視感が有ると思ったらあの姿、全力戦闘する時のお姉ちゃんそっくりなんだ」
「あぁそうか。そうかもね」
長く伸びた真っ白い髪の毛、角こそないけど白露と瓜二つ。
「ん?おがしなあ、白露の子でんな子おらんがったけどなあ?」
居なかった?どういうこと?
「子供が生まれだりすっど、温泉さつれでくる事多いけんど」
え、わたしらはここの温泉初ですよ。
「おめだちみたいに力つえ子はいねがったの」
「初代はどうなんです?白露の子、ハーフの子はどうだったんです?」
鬼と人の子だとかなりの強さだと思う。
「いんや、おめだち程でねぇの」
どういうことだ?意味が分からない、突然変異?
「まぁそこは分からない所ねー」
先輩がガサゴソと饅頭の包みを開ける。
「まぁお饅頭でもどうぞ」
そういえばヒルデ達も食べるんだね。
[はい、味覚データの収集をしています]
[旅館の食事は大変美味しかったです]
[綾にあーんするのが楽しかったです]
おい最後のやつうう。
[[[[[[[[[データ収集の為です]]]]]]]]]
本当か?本当にそうなのか?絶対嘘だろう!
メアリーを睨むが、
「生まれたばかりとはイエ、女なのヨ」
向うも本気って事か!
「本気かどうかはワカラナイけど、興味津々ネ」
大体お話は終わったかな?
「あどは本人さ聞いてけれ」
あんまし家行きたくないけどね。
「あとここさくるどきは、温泉でまってだほうがいいの」
「どうしてですか?」
「ここらは古くがら居る天狗一族の縄張りだでの」
天狗って...まじか見てみたい。
「三鳥様に頼めばお知り合いになれるのでは?」
三鳥様?
「だって三鳥様はあの修験者の神社の主様ですよ、天狗の知り合いなんて山ほど居そうですけど」
そういえばそうだった、やっぱり三鳥様凄いな。
「主で思いだしたんだけど、白露は魚河山の主だでの」
は?
「魚河山は有名霊山の1つじゃないですか、そこの主ってことは...」
「そんだげ力あるってごとだな」
12:00メアリー宅
お、ベースキャンプ戻ってるね。便利なもんだなあ。
[冷しゃぶサラダと肉そばです、濃いめの汁なので生卵を入れてください]
おいお前らじゃぱにーずだろう、こんな昼食でアメリカンを名乗るんじゃねえ。
[冷蔵庫の中身と相談した結果です、サヤカ]
それなら仕方ない。
[アメリカンらしく食後はアイスコーヒーとドーナツにします]
やめて、太っちゃう。
[ではホイップクリームたっぷりの]
「堪忍してつかぁさい」
[マスター、天かす要りますか?]
「そうね、チョウダイ」
なんでそんなの有るの?
「でも綾くんが言った通り相手するの不味いねぇ、白露は」
「いや、お姉ちゃん相手なんてする必要無いから」
「そうですね、5年前は出てこなかったんですか?あ、天かす貰えますか」
「お盆に初めて遭遇したのよね」
「何が目的デ接近してきたカ、それが問題ネ。サヤカ天かす入れてもオイシイワ」
「いやいや、問題とか関係無いですから。入れてみるか」
「全力でやっても、三鳥様クラスだとなぁ無理ね。これってすごくお汁濃いのね」
「一応私に興味が有るようなので、一緒の時であれば幾らか時間稼げると思うのですが」
「暫く一緒に行動シタラ?」
[濃い目なのでそのまま残してください]
[アイスコーヒー、カフェオレと各種ドーナツを用意致しました]
[追ホイップクリーム(中皿)も用意致しました]
おい、太らせてナニをするつもりだ。
「彩香はモット太ってモいいのヨ」
どちらかというと脂肪より筋肉の方が必要なんですが。
それに脂肪ついても胸には付く感じがしないんですが。
「揉んだら大きくなるのかしら?」
「なるミタイネ、彩香揉んでアゲマショウ」
いやいやいや、遠慮しますわ。
「では私が揉みましょうか」
ニヤリと先輩が笑う。
本当に大きくなるか試したいので是非お願いします。
「...え?」
言質とったどー!
「...え?」
逃がさんぞ。




