夜長月-閑話っぽい
ブリュンヒルデです
メイド服が完成しました 綾の意見を聞きたいものです
男性の知人は綾しか居ませんから(強調)
土曜07:30
「彩香ちゃん、お腹減って無い?」
朝食べては無いけど、先輩は大丈夫なんですか?
「大丈夫です、もう落ち着きましたので」
顔色は良く無いですね。
「一時的に鈍痛が激痛になっただけですので」
それって不味いんじゃ?
「いえいえ、今は鈍痛なので大丈夫ですよ」
「それって大丈夫って言わないわよねー?」
でもこんな朝早くから2人で、
「ごめんなさい」
「...いいのよどうせ昨日は眠れなかったしー」
ごめんお姉ちゃんわたし快眠だったわ。
「なにそれ?!」
「いやー、あの白髪の白露っていうらしいんだけど。術でも使われたのか寝ちゃって」
「そう!アレ何あれ?」
そう、先輩が不味いと言った白露。
分からない、分からないけど。
「三鳥様と同じものに感じました」
つまりそれだけ強いと言う事?
「ちょっと敵いそうにないですね」
まじか、どうしたものかな。
「幸いこちらに興味を引かれたらしいので、どうにかは成るんじゃないですかね」
どうにかって、どうするんですか?
「足止め位には」
どうやって足止めするんです?
「...お話?」
ワーオ。
「ところでどうして先輩も来たんです?」
「昨日彩香さんが連れていかれてすぐに、千早先生に行きまして」
「で、家で1日我慢して朝一で来ただけよー」
「電話もラインも反応なくて、千早先生は彩香さんが心配で心配でたまらなかったんですよ」
スマホを見る、なんかいっぱい来てるな。
「ごめんね、お姉ちゃん」
「こうなったのは私のせいだから、謝るのは私の方よ...」
「高校卒業した後には結婚させられるのは分かってたから」
その為につくられたのだから。
「ただ予想より早くて覚悟が追いついていなかっただけ」
実際には覚悟はこれからしていくつもりだったけど。
「嫌なら逃げても良いんですよ」
先輩の方に振り向く。
「私は実際に何もかも捨てて逃げ出していますし」
はっはっは、笑う先輩。
そういえば屋上から身投げしてたんでしたね。
「死ねませんでしたけどね、行った先の異世界にも拒絶されるという」
拒絶?
「多分拒絶されてるんだと思います、48時間で戻されちゃいますから」
拒絶かぁ、わたしはむしろ歓迎されているのかな。
「早い所、この左腕なんとかしたいのですけどね」
そうすればもっと、左肩を押さえる先輩。
「大丈夫です、時期が予想よりはやくて驚いただけですから」
でもこれは鬼塚の問題なんです。
「...とりあえずメアリーの所にご飯食べに行きましょう」
[[[おはようございます]]]
「おはよう、メイド服出来たんだね」
「おはよう、今日は3人で来たわよー」
「おはようございます、似合ってますよ」
ヒルデ達3人がヴィクトリアンメイドでお出迎えしてくれる。
メイドキャップで完璧だなって、なんで皆メガネかけてるの?!
スタイルが良い上に、2mの身長。
迫力がある、いろんな意味で。
[3人分でも問題ありません、マスターは自力で起きてくるまで放置しておきますね]
最近どんどんファジー機能が効いてきたな。
[マスターは恐らくは人に、更に言えば相棒の様な存在を求めているのだと予測しております]
[勿論日常生活時、に限った事でありますが]
[第一はマスターです、席にご案内しますね]
と言いつつ先輩の手をとっていく。
「えーと...ありがとう?」
3人の戦乙女にどなどなされていく先輩。
「ヒルデちゃんは随分大胆なのねー」
お姉様、目が笑っていませんわよ。
[必要な経験です]
[男性の知人は綾だけです]
[もっと踏み込む必要があります]
おい最後の奴。
「とりあえずご馳走になりませんか?」
醤油の焼きおにぎり、焼き鮭、豆腐とわかめの味噌汁、沢庵漬け。
今日は和食なんだね。
[はい、和食の経験も積んでおります]
「オートマタの料理屋とか、すごい売れそうねー」
「美味しいですね、おにぎりは手で握ったのですか?」
[はい、おにぎり型抜きではなく手で握りました]
[お嫌でしたか?]
[実際にはサランラップの上から握りましたので直接触っておりません]
すこし悲しそうな顔をする。
「あぁ違うんです、とても綺麗な三角形だったので気になっただけです」
「そだね、型にはめたように綺麗だねこれ」
喜怒哀楽も理解し表現するとかメアリーはやはり天才か。
[検索で腋の下で作る方法が有ったのですが、そちらの方が良かったでしょうか?]
「それは特殊なプレイなのでやめなさい」
しかもそれおっさんが元ネタじゃなかったか?
[相談が有るのですが、綾。よろしいでしょうか?」
なんで先輩限定なんだよ。
[男性の聞いた方が良いと審議の結果です]
[メイド服の意見を聞きたいのです]
[もちろんサヤカとチハヤの意見も取り入れたいと思っています]
「なんだかついでっぽいのが気になるわー」
ですよねー、ってあんたら先輩と距離近くねえ?
[今回は飾り気の無いヴィクトリアンメイド服を作りました]
[フリフリアレンジのクラシック風メイド服も有った方が宜しいでしょうか?]
[ミニタイプの仮縫いが出来ましたので男性の意見を聞きたいのです]
男性の意見じゃなくて先輩の意見が聞きたいんじゃないのかね?!
[男性知人は綾しか居ませんので協力して頂きたいのです]
「あー...では食べ終わったらで」
食器を片付け、麦茶を出してくれる。
本当気が利くわ。
[では着替えます]
そういって目の前で脱ぎだすヒルド。
「ちょっと貴女達、向うで着替えてきなさい!」
[私は気にしませんが]
[下着も自作しましたのでそちらも見ていただきたいのです]
[女性だけではなく男性の意見が必要なのです]
おいおいおい、こいつら殺る気だわ。
先輩がこちらをチラリと見てニヤッとする。
あ、そういえばこの前下着かってもらったっけって。
頬が熱くなるのが自分でもわかる。
「き、今日は違いますから!」
「そうですか、残念ですね」
「彩香ちゃん?」
「何でもありませんお姉様」
「彩香ちゃん?」
「お許しくださいお姉様」
「綾くん?」
「じ、自分で良ければ協力しますよ、ヒルド」
「綾くん?」
「ほら、彼女達は気にしないといってます、し...」
完全に殺し屋の目だわ、お姉様。
[私共は人に近づく事も目的としたオートマタです。良ければ私達に直接触って感触も確かめて欲しいのですが]
おーいお前達、火に油って言葉知ってるか?




