陽炎-強襲
千早です
なかなか進展しなくて焦る事があります というか焦ってます
そういう時に邪魔が入るものです
9:00
あれ、2人とも自主練しちゃうの?
「まぁ折角だし、それに彩香ちゃん帰らないんでしょ?」
「鬼塚も帰るってんなら行くけどさー」
んじゃきょうは軽めにしよう、鬼ごっこでもいいんだよ。わたし鬼ね。
「それなら私が鬼するわー」
「いいや我がしよう」
どんどん難易度が上がって行ってるわ...
三鳥様は勘弁してください。
「ふっふっふ、彩香ちゃんがんばるじゃない?」
「はっはっはお姉様、妹もそれなりに進化しているのですよ」
現在姉と組手もどき中、捕まったらアウトだ。
正直言ってギリギリなんだが、先に亡くなった2人の為にがんばらねば!
「2人みたいに可愛がってあげるわねえさやかちゃーん」
「だれがつかまるかー!」
霞とさっちゃんはぐったりしている、捕まっていたずらされたのだ!
先輩の見ている前であんな風になりたくない!
三鳥様が空を見上げる。
釣られて空を見る、なんだあれ?隕石?ってこっちにくる?!
轟音を上げ地面に突き刺さる、土砂を巻き上げ...って三鳥様の結界ですか。
ありがとうございます三鳥様、万能ですね流石神は違った。
「ふむ、借りはあとでたっぷり返してもらうとするかの。綾よ」
なんで先輩?取り合えずありがとうございます。
「ンンンー?落下の衝撃があまりに少ないデスネー。チハヤのせいデス?」
誰だお前は!どこぞのダイヤモンドさんか!
空から傘をさしゆっくりと降下する女、メリー・ポピンズかお前は。
金髪、白衣、ジーンズ、そして爆乳のくせに貧乳の漢字入りTシャツ。
「ヒルド被害は?」
クレーターの中心から立ち上がるソレが答える。
「問題ありません、マスター」
「よろしいでは戦闘開始、目標鬼塚千早」
「待ちなさいメアリー、何のつもり?!」
「ただの機能試験よ、行きなさいヒルド!」
「了解」
「相変わらず人の話を聞かない子ね!」
ヒルドと呼ばれた女がバックパックから筒を引き抜く、なんだろう?
筒の中ほどから小さな魔法陣があらわれて、5つ目で先端に達する。
先端から光が放たれたと同時に、着弾地点が大きく抉れる。一体なにが?!
「レールガンよ、科学と魔法の良い所取りで中々の物ヨ」
土砂を突っ切り姉が接近、マグライト型ソードで斬りつける。
ヒルドは左腕の盾で防御するがその程度では防げるものではない。
しかし甲高い音を立てて攻撃が防がれる。
「魔法結界に電磁装甲で補助したものヨ、いくらチハヤでも簡単には壊れないわヨ」
こんどは右手で大型のナイフを振り回す、まさか高周波振動ナイフか!
「ただの魔法で硬度を上げただけヨ」
「もっと頑張れよ!」
「今回はナイフだけど、ビームサーベルなんて持たせるのもいいかもネ」
ヒルドのバックパックから2本のロボットアームが突き出てナイフと軽機関銃を握る。
この女、そろそろ放置は出来んぞ。
「おい、いい加減に」
金髪女を絞めてやろうとしたとき、間に何か割って入ってきた。
「ヘルムヴィーゲ良いタイミングだワ」
なんだこいつは、大盾2つも持ちやがって見るからに防御特化じゃないか。
「ヘルムヴィーゲ私を守りなさい、鬼塚彩香ネ。簡単に抜けるとは思わない事ネ」
上等...さくっと抜いてその貧乳Tシャツみたいにしてやるわ。
といってもコンバットナイフ2本位しか持ってきてないんだよなぁ。
取り合えず殴ろうか、歩いて近づきながら方針を決める。
すると奴は拳に巨大なナックルガードを装備して、挑発するように打ち付ける。
ほっほう、やる気ですね。
こっちは武器が無くて正面からやりたくないんですけどね。
1mの距離で止まる、なんていうの?格闘技のTVみたいな?
こいつ盾はロボットアームで持ってて両手はフリーなのな。
というか身長高い、2m?乳もでかいな...乳を睨んでいると奴が得意げに腕を組んで乳を持ちあげる。
2人同時に構える、相打ちは明らかに分が悪いので避けようにする。
あとは恐らくは防御型である奴を撃ち抜けるかどうか。
奴の右ストレートを避けつつ後ろ回し蹴り、くっそ硬い!
攻撃スピードはそこまでではないな..って。
左右からシールドで殴りつけてくる、ハンドスピードは遅くても"手"数は多い。
奴の右足を左の震脚で踏みつけ肘打ち、くっそう武器が欲しい。
「そこまでにして貰えませんかね?」
何時の間にか先輩がメアリーの近くに立っていた。
「あら、キミも退魔士なのカナ?」
「のようなものです、これ以上は三鳥様の地を荒らす事となり神罰が落ちますよ?」
「ミトリ?知らないわネ」
こわいわー、こわくて三鳥様が見れないわー。
「ヴァルトラウテ、相手をしてあげなさい」
巨大な剣を持った新たな敵が空から現れ、先輩を斬りつける。
「ッ!」
明らかに体調不良で動きが鈍い、回避しきれずかばった腕から出血する。
「先輩!」
叫ぶと同時にヴァルトラウテが空高く吹飛ばされる。
「そこまでであるの、小娘」
三鳥様により次々に敵が吹き飛ばされていく。
「人形遣いが、身の程を知れ」
三鳥様の右手から高圧の風がメアリーに襲い掛かる。
かろうじてドローンで直撃は防ぐものの吹き飛ばされる。
倒れたメアリーを姉が抑える。
「流石にアレは許せないわよ、いい加減にしてくれない?」
「...アイツは何?」
「この地の主様よ、殺されないだけマシと思いなさい」
「主ってなにヨ、大物ってコト?」
「神よ、GODよ...」
「ok...ゴメンナサイ」
「今回は許してやろう、人形遣いよ。次は無い」
流石神は偉大である。
だけどわたしはおこだよ、きっと姉もおこだよ。
「メアリーあんたね、急に仕掛けてくるとか何なのよ」
「完成したからテストしなくちゃだめじゃナイ?」
「なにがよ!」
「戦乙女型オートマタ9体ヨ」
うへぇ、あんなのあと6体いんのかってオートマタ?
「ソウヨ鬼塚彩香、人間では無いのヨ。人工知能搭載のオートマタ」
3体のオートマタが整列する。
「科学と魔法の粋を集めて製作された、ワタシとリンクして魔法を行使する自動人形ヨ!」
10:00宿泊所
「つまり魔力供給してアンドーさんが魔法使うっての?」
アンドーさんって、言い方がアレじゃない?霞ちゃん。
「yes,この子達が判断して魔法をつかいマース」
金髪女の名前はメアリー・ピックフォード、アメリカの科学者兼魔法使いだそうだ。
大学時代に姉と友達になったらしい。
「詳しくは省くわね」
省いて良いのか?そこ重要なんじゃないのか?
「あまり言いたくないのよ」
[マスター、ベースキャンプは如何いたしましょうか]
「ンンー、テストは良好だったからここに来るようにネ」
[了解]
「ちょっと待ちなさい、ここに持ってきてどうするのよ?」
「暫く住もうと思っているのだケド?」
迷惑過ぎるだろうよ。
「だってチハヤがテストの相手してくれるんデショ?」
「するわけないでしょうが!」
「Why?」
「あんたねえ、レールガンとかバンバンぶっ放すような場所なんて近くに無いわよ!」
車で2時間以上走れば自衛隊の演習場は有るけどね、勝手に使って良い物でも無いし。
「演習場はアルのでしょう、許可ならすぐ出るし飛んでいけばすぐヨ。ヒルドが送るワ」
「相手したくないって言ってるのよ!」
そりゃそうだ、大体残りの6体は見てないけど何積んでいるか分かったもんじゃない。
きっと禄でもないモノに違いないのだ。
迷惑娘メアリーさんがこちらを見る。
「サヤカでもいいのヨ」
絶対に嫌です。




