陽炎-狩り
千早です
最近酷い渾名で呼ぶ人が居ますが気にしないことにします
さーってひと狩りといきましょう
先ずは皆で輪になって、自己紹介と防具類を渡す事にしたよ!
ここでも幸様は皆から熱い視線を集めている。
「伊万里幸です、弓を使います。宜しくお願いします」
おまえらほんとに乳が好きなのな。
乳が無くても幸はかわいいよ?嫁にしたい。
そして霞も、
「あたいは宮路霞、長刀使いよろしくー」
猫っぽいかわいさがあるよね、ヘッドギアにネコミミつけてあげたい。
大学生男子5女子7の12人。
高校生男子3女子6の9人。
退魔士は体力的より魔力的な問題で男より女の方が多いのです、魔女的な流れなんだろうか?
その中で大学生の娘が、
「田嶋雪です、小刀使います。親に婿でも捕まえてこいって参加させられましたー」
とやる気無さそうだ。
安心しなよ、これから楽しくなるから退屈しないヨ。
さぁ、狩りをはじめよう。
「皆の自己紹介が終わったところで、早速模擬戦を開始したいと思います」
全員が静かになる。
「ルールは簡単、皆さんが気絶するかゲロはいて行動不能になるかです」
「お、おい鬼塚の!」
何も聞こえんな。
「先程防具を渡したので、防具の上から思い切り殴って蹴って術式を当てたいと思います」
「何を言っているんだ!」
「医療スタッフは充実しているので安心ですよ!」
「おい、佐藤支部長どういうことだ!」
支部長は少々席を外しておりますというか外させました。
「私と彩香ちゃんvs他の皆です、やったね2vs28ですよ!」
「・・・我々退魔士を舐めているのか」
と他地域の退魔士達が睨む、同じとこのは目をそらした。
不敵な笑みを浮かべて姉が言う、
「お前らがエサでこっちが捕食者だ、今から5分後に開始する。さっさと行け」
戻ってきた支部長は戦闘員では無いので救護班にまわってもらう。
そして今回は密林ステージ、いやこの辺りは竹や松杉ばっかなんだけど。
近くに滝があるので、ああ言う所でやるのもイイネ!
で、
「田嶋さんはどうして行かないのかな?」
「こんなの知ってたらこなかったよ、もー帰るわ」
楽しもうよ、こんな非日常滅多に味わえないよ。
「でもごめんなさいね、防具つけてるから殴るね」
「は?!ちょっ」
姉が殴りつけると物凄い音がして田嶋さんが吹っ飛ぶ、幸運にも1撃で気絶出来たようだ。
「支部長、後はお願いしますね」
「・・・・・・加減はなさいよ?」
「それじゃあ行こっか彩香ちゃん」
「はーい、方針としては?」
「楽しみましょう」
開始から1時間、わざとゆっくりやっているのだけど...残り5人。
サッチャンミツケタァ。
化物共は毎回正面切って戦わせてくれるとは限らないのだよ。
待ち伏せや追撃戦の可能性も考慮しないとね。
さっちゃん、そのおっきなお胸を揉みしだいてやるわぁ。
さぁて樹木の蔭に隠れているさっちゃん、こちらに気付いているのかいないのか。一応警戒する。
ここは定番石を投げる、次に術式で風を起こし反対側の木々を揺らしてやった。
ビクビクしてる、いいねいいねその不安そうな表情。
一息ついた所を強襲。
「サッチャンコンニチワ」
左手で口を押さえ右手で胸をもみしだく、って硬ああい?
弓道の胸当てか。さっちゃんいつの間に筋肉ガチガチになったのかと。
耳元にキスするようにささやく。
「降参する?」
涙目でコクコクと頷くさっちゃんはとっても可愛いなぁ、このまま連れ去りたくなっちゃうよ。
「姉様、最大の目標であったさっちゃんイジメが終わりました」
『私はさっき霞ちゃんを捕獲したからもういいかな?残り終わらせちゃうね』
ひどい言い様だ。
向うから爆発音が聞こえる、手加減してるんだよね?
最初の宿泊施設に戻って。
「えーと今回は相談する時間も与えずスタートさせた訳ですが、見事にボロボロですね」
最近支部長に破壊魔と呼ばれている姉が言う。
「正退魔士も適切な指示を出せていないように見えました」
そりゃあ『私ら狩人あんたら獲物、5分後に開始するから散れ』とか言われたらパニックにもなるだろう。
「春の時の様な大人数が集まることは滅多にありません、こういう機会にこそ連携を練習して」
「それはあんたらの支部が悪かったんじゃないのか?」
隣の支部の退魔士のリーダーの佐々木さんが言う。
「ですのでこういった機会を逃したくないと画策した次第です、我々にそして若い世代にご教授いただけませんか?」
しぶしぶ了承する佐々木さん、泣き喚くまでボコってやろうか。
「ではスケジュールはここに貼ってある通りでお願いします、空き時間は休憩を兼ねたミーティングということで」
最初に本格的な訓練って言ってたじゃないか、まさに実践を想定した訓練だうれしかろう。
「では支部長あとはお願いします、私達は参白山の主様にお礼とご報告申し上げてまいります」
「という次第です」
「わかった、訓練に励むがいいの」
三鳥様の部屋で話をしているけどすごいなここ、で先輩はどこだろう。
ニヤニヤとこちらをみる三鳥様。
「今は眠っておるよ、随分と苦労しておるようでの」
そうか顔だけでもみたいなー...なんて。
「こちらであるの」
ヤッター三鳥様優しい!姉と一緒にそそくさと付いていく。
先輩は布団に寝かされていた。近くに座る。
どういう訳かこの部屋涼しくて気持ちが良いものね。
「今は安らいでおるがの、少し前まで痛みに悶えておったのよ」
先輩本当に大丈夫ですか?
「修行と言っておったろう、好きにさせるよりなかろうよ」
それは聞いていますけどね、ただずっと顔色悪かったし...
今はとても安らかな顔をしている。
・・・・・・写メ取るか、携帯を探す。
「それは流石に止めてあげなさい彩香ちゃん」
むう...
「どうする?もう少し見ていくかの?ここは我の許可無く入れんでの」
もうちょっとだけ、出来れば、触れたい。
そう思っていると姉が先輩の髪を撫でる。
え?ちょ、お姉様?
姉と目が合う。
「お、起こさない様にするのよ...」目をそらす姉。
姉と場所を変わり、先輩の髪に触れる。
するとピクリと身動ぎをしたあと、先輩が目を覚ましてしまう。
「すいません、起こすつもりはなかったんです...」
「おはようございます、彩香さんに千早先生」
起き上がろうとする先輩を止める。
「大丈夫だから寝ていてね」
「すみません、三鳥様もありがとうございます」
「構わぬよ、後で借りは返してもらうでの」
そうなのか良いなぁ...って思い出した。
「先輩早く良くなってくださいね、ジェラートの借りを返してもらわないといけませんから」
「彩香ちゃん?」
「そうですね、頑張ります。少し待っていてくださいね」
「彩香ちゃん?」
「せ、先輩はどうぞ休んでてください」
「彩香ちゃん?」
「お姉ちゃんそろそろいこう」
「...そうね綾くん体を大事にね」
三鳥様に外まで連れて行ってもらう。
「ありがとうございました」
「いつでも来るがいいの、寝ていなければ対応するしの」
「はい、失礼します」
そういって小さな社から離れる。
「そうそう、彩香ちゃんジェラートの借りって何なのかしら?」
やましい事は1つも無いです、お姉様。




