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現界⇔異界  作者: MayaMaya
14/40

雨-朱

空なのじゃ

巫女服の緋袴の両脇のスキマから手を入れても長襦袢が邪魔じゃ!

攻めるなら上か下じゃ!

月曜8:00保健室

メイド→ジョブチェンジ→巫女に変わっていた。

それにしても何故ここにいるのか?さっさと帰りなよ、デート出来ないじゃん。

椅子に座った先輩の後ろから巫女がハグしている。

心無し姉の表情も引きつっている、わたしも同じ顔をしているのだと思う。

「という訳ですみません千早先生、今週の土曜に向うへ行きたいのです」

つまりそこの巫女を向うへ送りたいらしい。

「ご自分で帰れないのですか?」

「転移で大半の神気を消費してしまったのじゃよ、非常に疲れるのじゃよ」

じゃあこっち来るなよ。

「ここ暫く弟子が顔を見せなくなって心配になったのじゃよ、仕方なかろ?」

言いたい事は分かる、毎週欠かさず来ていた人が急に来なくなるとか心配にもなろう。

その巫女を帰す事は全く問題無いというか帰れ!

ただ先輩が転移する事で化物が出るのが問題なのだが。

「先輩、今回もすぐに帰ってくるんですか?」

先輩強いしすぐ帰ってくれば問題無いでしょう、巫女も消えるしね!!!

「実は暫く行っていないので制限時間いっぱい居ようかと...」

大問題だ。

「リスクが有るのは承知です、それについてはアテが有るというか出来たというか...」

どういう意味だろうか?

「まだ交渉はしていないのですけどね」

まさか三鳥様?神をこき使うとか先輩命知らずですね。


「話は変わるのですが鬼塚先生、今週学校を休ませていただこうかと思いまして」

「学校を休む?どうしたの?」

巫女が爆乳を先輩の頭にのせる、喧嘩うってんのかこの犬公。

「暫く修行をサボっておったしのう、一丁揉んでやろうと思うておるのじゃ」

こちらを見る金色の瞳が鋭くなり、なでしこ色の舌が艶やかな唇の上を怪しく動く。

よろしいならば戦争だ。

「ブチ転がす」

「おおこわいこわい、綾よ助けておくれ」

そういって犬公が先輩に抱き着き頭をぐりぐりとこすりつける。

姉が暗い瞳でマグライト型術式射出装置を取り出す。

「千早先生落ち着いて!学校が壊れてしまいます!」


先輩はコホンとひとつ咳払いをすると、駄犬に向かって話しはじめた。

「空様、これから三鳥様にお願いに参りますので此処でお待ちいただけますか」

「...儂を置いていくと言うのか?」

いやいや、初対面からすっごい仲悪そうでしたよね?

「失礼ながら、空様と三鳥様はあまり相性がよろしくないようにお見受けされましたので」

100年単位の付き合いが有れば仲良くなれるんじゃないかと思う。

「烏などどうでもよかろう」

先程までのふざけた態度から一転、突き刺すような殺気を放つ。

「私が至らぬせいで此方にご迷惑をお掛けしているのです、どうぞご理解ください」

そう言って土下座をする先輩。

1つ嘆息すると、

「綾の部屋で待つことにするのじゃ、はよう帰ってまいれ」

そう言ってあっさりと居なくなってしまう。

「なんとかなりましたかね」と苦笑する。

随分怒っていたようだけど。

「では三鳥様の所に行ってきます、交渉が成功しましたら時間等お知らせします」

そうして先輩は軽く手を振ってから転移したがすぐに戻ってくる。

「傘を忘れました」


8:30山中神社境内

小雨の中をゆっくりと歩く。

ここは小学生の時以来だろうか、あの時は石段の多さに嫌になったものだ。

小雨と薄霧のかかった境内は神秘的に見えた。

大きな門に向かうとそこに祭祀衣装を来た2人の男性が待っていた。

「三鳥様の命によりお待ちいたしておりました」

「ありがとうございます」

三鳥様には全て御見通しという訳だ。


人気の無い小さな社に案内される。

扉は閉まったままだ。

「靴を脱いでお入りください、私共はここで失礼いたします」

「ご案内ありがとうございました」

傘を立てかけ、靴を脱いで社の中に入る。

小さな賽銭箱が有ったので、5円でも入れて二礼二拍手一礼すれば良いのかな?

財布を取り出そうとした時転移させられる。

小さな灯りだけの広い畳敷きの部屋だった、周囲を見回すが入口が何処にも無い。

「ここは我の許可無く侵入することが出来ぬし場であり、外からの感知も効かぬ」

長襦袢だけの三鷹様が奥から現れる。

「お招きいただきありがとうございます」

「よい、話も聞いていたので知っておる」

「では?」

「手を貸すのはやぶさかではないのだがな...」

手招きされ付いていく。奥の部屋に入るが三鳥様が見当たらない。

「あの犬公が気に食わんのよ」

突然現れた三鳥様に右腕をつかまれ投げられる。

こちらは頭を下げお願いする身である、抵抗はせず投げられ叩きつけられる。

「グッ!」

肺から空気が漏れる。

「そこでどんな嫌がらせが良いか考えた」

三鳥様が覆いかぶさってくる。

「おぉ犬臭い、その犬臭いぬしをな、我の匂いで染めてやろうとな」

「はい、そのような事で良ければ」

目を瞬く三鳥様。

「良いのか?あの犬が激怒するのではないのか?」

「誰かを殺せなどとは了承できませんが、そうでなければ何でも致します」

お願いをする身でありますので。

「もう少し抵抗とかするものだと思ったのだがの」

「いえいえ、それで如何致しましょう?」

馬乗りになりつつ、うーんと考え込む三鳥様。

「ま、これはこれで面白いかもしれんの」

しゅるりと帯の結びを解く。


布団の中、2人で荒い息を吐く。

上に乗った三鳥様が先に復活する。

「ふぅ...まだ犬っころの匂いが取れんのう」

「そろそろ・・・勘弁して・・・いただけませんか・・・」息も絶え絶えに答える。

「若いもんがなにをへばっておるか」

もぞもぞと布団に潜っていく。

「...三鳥様何を?」

「お掃「この小説は残酷描写有りの為R-15が付いておりますが全年齢向けに作成されたオリジナル小説です、過度な表現はお控えください」

「つまらんのう、仕方なし、風呂でも行こうかのほれ」

そういって両手を差し出す三鳥様、連れていけという事だろうか。

「了解しました、我が主」

「良いのかえ?そのような物言い」

「今だけですよ」そう言って三鳥様を抱き上げる。


「では金曜21:00でよろしいでしょうか?」

「構わぬよ、20時には鬼塚姉妹に寄るようにしよう」

「ありがとうございます」

小さな社に転移してもらう。

「綾よ」三鳥様に呼び止められる。

「なんでしょう?」

「んっ」顔を掴まれ唇を奪われる。

「はぁ...これも嫌がらせの1つじゃて。ではの」

そういって三鳥様は戻ってしまった。

「これから直ぐに空様に会わなければならないんですがね...」


直ぐに空様に会うには気が重かったので鬼塚先生に電話をする。

「鬼塚先生ですか。はい、三鳥様に協力して頂けることに。はい、金曜21:00です。はい、お願いします」

電話を切る...1つ深呼吸、よしと覚悟を決める。


自室に転移をする。

「ただ今戻りました空様」

ソファに座っていた空様がこちらを見る、不機嫌を通り越して殺気を放っている。

立ち上がり、近くに立つ。

突然首筋を斬られる。

動脈を切ったらしく勢いよく血が噴き出す。

「凪は治癒魔法が苦手でしたね」

静かな声だ。

「申し訳ありません」

血が流れるが手で抑えるような真似はしていけない。

床に血だまりが出来る。

「今回は許してあげましょう」

手を当てた一瞬で傷が癒える。

「ありがとうございます空様」

空様がほほ笑む。

「修行の前に、その匂いを消さねばなりませんね...」

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