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現界⇔異界  作者: MayaMaya
12/40

雨-咲

千早です

ちょろイン言われそうで不愉快です

作者がちょろイン使いやすくて良いって言ってて更に不愉快です

水曜12:05学校

厚手のマントを取り出し鬼塚彩香を寝かせる。

鬼塚千早を捜索、保健室に居るようだ。

何処からも見られない事を確認し、ドアの前に転移する。

「失礼します」ノックは無しで保健室に入る。

入ってすぐに人払いと空間固定の魔法で邪魔が入らないように鬼塚千早を逃がさないようにする。

「少しお話良いでしょうか」


「失礼します」彼が保健室に入ってくる。

入ってすぐ不思議な感覚が部屋全体を覆うがすぐに消える。

「少しお話良いでしょうか」今は顔を見たくない。

顔を伏せ部屋を出ようとするが手首をつかまれる。

「少し自分の事を聞いてほしいのです」

聞きたくない。

「確かにアレは医療行為でした」

やっぱりそうじゃない。

「話は変わるのですが入学当初からずっと気にかけて頂いて大変感謝しています」

自殺未遂の生徒なんだし当然でしょう。

「先生と話をしながら飲むコーヒーはとても美味しかったです」

タダでコーヒー飲めるものね。

「実は唾液や血液を傷口に塗り込む等でも代替可能です」

は?

「とはいうものの1度も試したことは無いのでやはり口で」

どっちだこの野郎、乙女の純情弄びやがって。

「大した話ではないのですが」

手を引き寄せ、抱き着いてくる。

「離しなさいよもうその手は食わないんだから!」「ベッドに連れて行くだけですよ」

両足が宙に浮く。

「ちょっと」

「実はこの学校で名前を憶えているのは鬼塚千早先生と鬼塚彩香さんだけなんです、クラスどころか担任の名前すら私は言う事が出来ません」

「はい?」

「全校生徒全職員の誰一人として名前を覚えていません」

「それは流石に嘘でしょう?」

「私が覚えている、言う事が出来るのは鬼塚千早先生と鬼塚彩香さんだの2人だけです」

あとは家族だけでしょうか、そういう彼は嘘をついているようにはみえない。

「昔姉に、興味が無いから覚えないのだと言われたことがあります」

そういえば両親は事故死、お姉さんは数年前から消息不明だったわね。

私をベッドに押し倒す、2人分の体重が掛かり軽い音を立てる。

「つまり千早さんにとても興味があるという事なんです」

「ちょっと、かおが、ちかいんですけど....」

「医療行為ではない、あの時の続きを」続きってなによ続きって!

「貴方が興味あるのは退魔士としての私でしょう?!」

「転移のリスクを知る前から千早さんの名前はずっと覚えていますよ」

何時も名前で呼んでいたでしょう、と。

「本当に...?」

「はい本当です、なので続きを」

続き?続きって学校のお昼休みに?!

首筋にキスをされる、「んんぅ」

あーあー今日の下着なんだっけ、こんな事になるなんて。

「まぁ学校なのでこの位で」さっと離れていく。

・・・・・おい!

呪詛を込めて睨んでやる。

「言いにくい事がありまして」

頭を掻いて困った顔をする

「彩香さんを激怒させてしまいまして、睡眠魔法で屋上前の踊り場に寝てます」

1つ息を吐く。

「良いわ、ここに寝かせましょう。私がフォローしてあげるわ」


「おはよう彩香ちゃん」

目お覚ますと姉が私の頭を撫でてくれた。

「ここは、保健室?なんで寝て...」

「お昼休み教室で具合が悪くなってたおれたのよ、午後の授業はお休みしなさい」

お休みって結構授業サボってるからやばくなってきてるんじゃないかなあ?

「そういえばお姉ちゃん、大丈夫?」

「ん?何のことかわからないけど大丈夫よ」

無理してない?大丈夫?わたしがお姉ちゃんを守るから...

その時ドアがノックされ、失礼しますと先輩が入ってきた。

「鬼塚先生、ご依頼のスポーツドリンク2本です」

「ごめんなさいね、ありがとう」

ペットボトルを受け取る姉、どことなくうれしそう。

「倒れたと聞きましたが大丈夫ですか?」

あれ、お昼に踊り場で先輩と言い争いを....あれ?

「まだ混乱しているのかもしれないわね、彩香ちゃんわるいけどお姉ちゃんが帰るまでここで休んでね」

「では授業があるので戻ります」

「ごめんなさいね、ほら彩香ちゃんも」

「ありがとう、ございます...?」

先輩が出て行って姉と2人になる。

先輩と踊り場で争ったような気がするんだけど、夢だったのだろうか。

うんうん唸っているとペットボトルを手渡される。

「水分補給して横になってなさい」

「うん」

昨日までの姉とは様子が全く違う、もう大丈夫なんだろう。おや?

「お姉ちゃん首のところどうしたの?」あかくなってる。

「んんんん?ひっかいちゃったのかな?大丈夫よ」

あははといって机に戻っていった。


金曜21:00

本日も雨、雨、雨でございます。

姉の携帯が鳴る。

『鬼塚先生聞こえますか?宜しければ開始します』

「こっちは大丈夫よ」

『では』

ここは美河公園の駐車場、姉の車で化物の出待ち中である。

「どーこにでーるかなー」

「出ないのが一番なんだけどね」

水滴が車を叩く、雨は、嫌いだ。

何も考えないようにぼーっと街灯を見つめる。

今度はわたしの携帯が鳴る、佐倉姉と表示。

『彩香ちゃん、学校近くの森林に出たよ』

「わかりました学校周辺ですね」

姉が車を発進させる。

次の言葉に間抜けな声を出してしまう。

『現れたのはドラゴンなんだけど』

「は?」


21:05学校周辺

学校周辺の森林につくと退魔士達がドラゴンを遠巻きに見ていた。

遠くから見てもかなりの大きさだと分かる。

西洋の物語に出てくるようなドラゴンで頭から尻尾まで30m位?しかしどこかおかしい。

傷というか、遠目からでも骨や内臓が見えおり、生気を感じ刺せない隻眼が周囲を見回している。

その場から動く気配はないようだ。

今日は珍しく現場責任者になっている支部長がこちらに近づいてきた。

「どういう事なのかしらね、先程から動く気配がないの」

「さぁ、化物の事は良くわかりません」

「放っておく訳にはいかないし、全員が集まったら仕掛けます」点呼を宜しくねと支部長が指示を出す。


小雨の中ドラゴンを見つめる、早く梅雨など終わればいいのに。

突然ドラゴンの前方に人が現れる、黒い森に白いシャツは良く見えた、恐らく先輩だろう。

『おぬしか』ドラゴンが言う。

「貴方か」先輩が答える。

知り合い?

『言葉にせずともわかっておろう』

先輩が頷き、何かを呟く。

ドラゴンを中心に見たことが無い魔法陣が現れる。

「2度も、すみません」

『それが望みよ』

ドラゴンを中心に光の球体が生まれる。

そこから1つまた1つ展開して花が咲くようだった。

最後の花びらが展開すると同時に中心から光の柱が現れる。

それは天高く雲を突き抜けて...


暫く星空を仰いでいた先輩がドラゴンが居た中心に歩き出す。

屈んで何かを拾うとこちらに近づいてくる。

「ご迷惑をおかけしました」

先輩、泣いているんですか?

姉に拾ったそれを手渡すと目の前から消えてしまう。


「周辺に危険が無いか確認各リーダーに報告、私への報告は明日で結構です」

支部長が指示を出す。

「鬼塚さんは協会に付き合ってもらえるかしら」

ですよねー。


22:00協会支部

暖かいコーヒーを渡される。

「で、あれはなんだったのかしら」そりゃそうだ。

姉は包み隠さず全てを話す。

「困ったわね、今は敵対することはないけど下手をすれば捕まえないといけないし、少なくとも転移は諦めて貰わないといけないわ。千早さんだと彼を止めれそうかしら?」

ドラゴンを一発とかアレをとらえるとか正気じゃないっすね支部長。

「わかりません、転移を含めて未知の力です。本当に止めるのであれば三鳥様にお願いした方が良いかと」

「とりあえず彼は味方という事で皆に伝えておきましょう」今はね。


車に乗って協会をでる。

「お姉ちゃん先輩に電話する?」

「...明日で良いんじゃないかな」

先輩、泣いていたよね。

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