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現界⇔異界  作者: MayaMaya
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初夏の嵐-After a storm comes a calm

『コレね、なかなかのモノじゃない』

深夜、即身仏が安置されているお堂に赤いドレスの女が居た。

『やられっぱなしは面白くないじゃない?』

手を翳し力を注ぎ込もうとして、そっとその手を掴まれる。

「すみません、ここで騒ぎたくはないのでご一緒していただけますか」

不意に景色がかわる、海岸に転移する。

『お前は誰だ、いや違うな何だ?』

軽く握られたように見えるその手を振りほどく事が出来ない。

「このまま帰ってくだされば、この手を放して差し上げますが」

『ここまでされて黙って帰れるはずが無かろう!』

空いた腕で魔力を込めた拳を3度突き出す。力は外に逃がさず内に留めることで全てを威力へと変換する。

空間が揺らぐ程の拳を受けてもダメージを負ったようには見えなかった。

今度は男が手刀を繰り出す。

逃れようと突き出した腕ごと心臓を貫いて...光の粒子となって天に還った。


砂地に音を立て何かが落ちる。

それは濁った血のような赤黒いダイヤモンド。

ダイヤを拾って振り返る。

「なにとぞご内密にお願いいたします」

最敬礼をして、現れた時同様何事も無かったように消える。


「あやつらも妙なモノに関わったものよの」

敵意は無いだろうが、いざこざを呼び込むのは火を見るよりも明らかだろう。


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