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DAY7:アパート安全化計画 Part1


よし、絶賛筋肉痛だが、アパートの安全化をしよう。

班長に3階廊下から周囲を監視してもらいつつ、2階から安全化だ。


金属バットを片手に、202号室をノックする。


「3階の佐藤です。誰かいますか?」


反応はない。ドアに鍵がかかっている。

ドアポストから中を覗くが、人影はない。

201号室のドアをノックする。


「3階の佐藤です。誰かいますか?」


「グギャアアア!」


バンバン!


どうやらゾンビが居るようだ。ドアを叩いている。


ドアを全力で押しながら、ドアノブをひねる。

ドアの鍵は…かかっていない。

どうしようかな。


ドアをきちんと閉め、時間を置き、再度201号室の様子を伺う。

ドアはもう叩いていない。

ドアポストから中を覗く。部屋の奥にゾンビが一体確認できる。

ドアを少し開いて叩き、離れる。


「グギャアアア!」


バァン!

ドサッ!


…ゾンビが襲ってくるのを待ち構えていたら、ドアに体当たりしてこっちを見ずに廊下から下に落ちやがった。

猪突猛進すぎるだろ。


バットを構えながら201号室の中に入る。

まだもう1匹いる!


「グギャアアア!」


狭くて振りかぶれないため、鼻っ柱めがけて突きを入れる。


ゴスッ!バキッ!


「グギャ!」


「あれ、首折れちゃった」


拍子抜けである。


倒れたゾンビの頭を金属バットで潰し、部屋の奥を覗く。

…どうやら2匹だけだったようだ。


首の折れたゾンビを廊下から下へ突き落とす。

あれ、さっき落ちたやつ、動けないみたいだけどまだ生きてるな。


「あとで頭つぶすか」


改めて室内に入り、ベランダから202号室を覗く。

見える範囲に人影はない。

202号室のベランダ侵入し、窓を引っ張る。


「鍵かかってんのか」


窓を割り、窓の鍵を開錠する。

窓を割っても特にゾンビの反応はない。

おそらく無人だが、キッチンやトイレ、風呂を確認する。

やはりゾンビはいない。


「なんか楽勝だな」


にしてもこの部屋、イイ匂いがするな。

確か住人は少し年上のお姉さんだったな。


ふとタンスが目につく。


スパァン!

自分の頬を本気でビンタする。


「いや、だめだぞ佐藤。俺は変態じゃあない」


気を取り直し、202号室、201号室の物資の確認をする。

以下は戦利品の内訳だ。


202号室

・米5㎏の袋約半分

・パスタ麺700gとレトルトのパスタソース

・ホットケーキミックス

・甘味大量

・様々なサプリメント

・寝具一式(班長の分が欲しかった)

・包丁2本

・新品っぽいフライパン


201号室

・部屋の鍵

・ホ〇ダのマークがついた鍵

・やや臭いが気になるフルフェイスのバイクヘルメット

・でかいリュック

・日本酒


どちらの部屋も冷蔵庫の中はもれなく地獄が広がっていた。

寝具に関しては201号室のほうがよさそうな物だったが、血まみれのため諦めた。


一旦物資を3階へ運ぶ。


「班長、寝具っすよ!ふわふわでいい匂いします!」


「お前、それ女物じゃねぇか」


「いいじゃないですか、ク〇ミちゃん、かわいくて」


「はぁ…。まあ、贅沢言ってられねぇか」


やや嫌そうな顔をする班長に寝具を渡した後、ホ〇ダのマークがついた鍵と金属バットを持って1階へ降りる。


落ちたまま動けないでいるゾンビを見下ろす。


「グギャア!グガアァァ!」


違和感を感じたため、5分ほど観察し、頭をつぶす。

死体をひっくり返し、背中側も調べる。


「こいつ、噛まれた跡がないぞ」


女ゾンビだから気が引けるが、念のため、服を脱がせ、徹底的に調べる。

お、女のゾンビだから脱がせてるわけじゃないんだからネッ!


…やはり噛まれた傷がない。


とりあえず始末した2匹のポッケトに何もないことを確認し、駐車場の一番遠くまで引きずる。

本当なら埋めたいが、いったんここに放置だ。


「さーて、この鍵でかかるエンジンを探しますかね」


鍵についているマークはホ〇ダ。

このメーカーは車だけでなく、バイクも販売している。

そして、この鍵を見つけた部屋にあったバイク用のヘルメット。

なんならマークは「H」ではなく、翼だ。

こりゃあ、バイク確定っしょ。


ここに引っ越してきて1度も見たことのない駐輪場へ足を運ぶ。


「こ、これは…」


そこにあったのは、トゥ〇イ!原付である。

いや、フルフェイスのヘルメットだからそこそこでかいバイクかなって思ったのに、ト〇デイかよ!


なんだかがっかりしつつ、キーを差し込みセルを回す。


キュルルル!プルァン!


やや大きな音をたて、エンジンがかかる。


「うわ、排ガスくせぇ!ぼろすぎだろ」


燃料計は…。????

メーターの針があらぬところを向いてますが??

残量わからねえじゃねぇかよ、壊れてやがる!


エンジンを止め、燃料タンクの蓋を開け、中を覗く。

ガソリンは大体6分の1くらい入っている。


「どんぐらい走れるんだ、これ」


まあ、車がない時の留守番組の非常用として考えておこう。

原付を押して表まで持っていく。


「てか、あの車って1階の住人のかな?」


駐車場の隅に停まっている軽自動車を見て呟く。


予備の車、欲しいしな…


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