DAY4:佐藤 Part6
なんやかんやあって、今林道を走っている。
ジーニアスな俺の脳みそで問題解決したのさ!
…まあ、バックでゲートに突っ込んで突破したんだけど。
なんか班長から呆れた顔をされているが、結果オーライ!
林道は予想通り、整備されていた。
簡易舗装されており、リアウィンドウが割れ、後ろ側がやや涼しくなったミニバンでも問題なく走れる。
――3時間ほど林道を走ると、市街地に出た。
反対側のゲートは開け放たれていた。
「見慣れた景色になってきたなー」
しばらく走り、自宅に着く。
周囲にゾンビはいない。
「班長、安全確認してくるんで、待っててください」
「ああ、すまんな」
車を降り、物干し竿を片手に1階の廊下から順に確認していく。
1階の死体、ハエたかってら…
3階まで上がり、鍵を開ける。
やはり、だれもいない。
(まあ、保護されたそうだしな)
駐車場へ戻り、班長と物資を3階まで運ぶ。
なんだかんだ夕方だ。疲れた。
ベランダから外を眺める。
遠くに湖と、その奥の山に沈んでいく夕日が見える。
このアパートに住むと決めた理由だ。相変わらずきれいだな。
「班長、足の具合はどうですか?」
「ああ。痛いが、無理をすればゆっくり歩けるよ」
「いや、座るか寝るかしててくださいよ」
「ははは、悪いな」
「とりあえず、メシ、食いましょ」
冷蔵庫を開け、生鮮食品を取り出す。
まだやや冷えてるし、問題ないだろう。
ガスは…まだ大丈夫だな。使える。
今日は簡単に雑炊でも作ろう。
炊飯器は停電で使えないから、鍋で炊く。
はじめちょろちょろ中ぱっぱだったっけか。
水の配分なんざ知らんが、雑炊だし気にしなくていいだろう。
具材は、玉ねぎ、人参、大根、鶏肉、卵でいいか。
30分ほどかけ、雑炊が出来上がった。
うん、水多すぎてもはや離乳食だ。
食えりゃいいんだよ、食えりゃ。
「班長、離乳食みたいなんができました~」
「お前…いや、仕方ないけど…ククク」
班長に笑われた。くっそー。




