DAY2:佐藤 Part1
WAC→女性自衛官
――拘束されたまま椅子に座らされ、目の前の准尉に問われる。
「君は…何者だね。元自衛官と言っていたようだが」
「私は第〇普通科連隊に所属していました。認識番号は――」
立ち会っているWACがメモを取り部屋を出ていく。
「君は九州の部隊にいたのか。彼…水流1曹はどういう経緯で負傷したのかね?」
問われ、言い淀む。
正直に言っていいのだろうか。
「まあ、いいだろう…。日本で銃に撃たれるなんて滅多なことじゃあない。
質問を変えよう。君から硝煙の臭いがするが、何を撃ったのかね?」
「…」
「ははは、いじめすぎたかな?」
「班長…水流1曹は○○病院の近くで撃たれました。
院内から銃声がしたので、様子を見ているときに目の前で。
彼が落とした銃を拾って、病院の屋上から撃ってきた奴を撃った。
…それだけです。」
「そいつは死んだのかね?」
「距離があったので、わかりません。ただ、血しぶきが上がるのは見ました」
「そうか。いろいろあって疲れただろう。監視はつけるが、今晩はゆっくり休むといい」
そう言って准尉は部屋から出ていき、俺は拘束を解かれ、警衛所に併設された消防待機所の仮眠室へと移された。
銃を保持しながら無言で立つ2名の隊員にジロジロ見られながら、出された菓子パンと麦茶を頬張る。
「なんか気まずいんすけど」
「「…」」
「この感染症?は一体何なんすか」
「「…」」
「あの」
「申し訳ありませんが、我々は貴方と会話することを許可されておりません」
…はいはい、そーですか。わかりましたよーだ。
30分後、相変わらず無言で監視されながら床に就く。
たった2日でいろいろありすぎだよ。
目の前で何人も死んで、友達助けて、元上官が撃たれて、これまた助けて…おそらく人を殺した。
まいっちまうよなぁ…まったく。




