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閑話 特殊部隊 Part3

タク→タクティカルリロード

エマー→エマージェンシーリロード

ジャム→弾詰まり


まだ、生きている――


おそらく、大量の感染者に対応しきれなくなり、あの病室に逃げ込んだのだろう。

しかし、病室のドアはスライドドア…破られるのは時間の問題だ。

急がねば。


感染者を処理しつつ進む。

ドアに群がる感染者がこちらに気づいた。


「タク!」


弾倉を交換する。

30発入り弾倉が残り2本。

ほかの班員も同じようなものだろう。

無駄撃ちは、できない。


パパパパパッ!


クソ!数が多すぎる!

単発じゃ間に合わない!


射撃モードを連射に切り替え、感染者の群れの頭部の高さを横なぶりに掃射する。


カチッ!

くそ、弾切れか!


「エマー!」


空の弾倉を振り落とし、最後のフル装填の弾倉を装填する。


「ジャム!」


先頭の班員が叫ぶ。

くそ!射線が被って援護できない!


そして、悲鳴。

弾詰まりを起こした班員が噛まれた。


噛まれた班員を取り囲む感染者を射殺し、

腹を食い破られ、のたうちまわる班員の頭を撃つ。


転化して後ろから襲われたらひとたまりもない…

くそ、俺はこいつの子どもと遊んだことまであるっていうのに!



時間にして2分ほどだろうか。

ドア前にいた感染者は片付いた。


ドアを叩く。


「B班!助けに来た!出てきて大丈夫だ!」


ドアが開く。


目に入ったのは、室内で頭を自ら撃ちぬいたB班員と、噛まれたB班員、医師。


「おい、お前、いつ噛まれた!」


「5分前くらいだ…」


噛まれたB班員が、荒い息で答える。


「そうか…」


「頭を、撃ちぬいてくれ…あいつみたく、勇敢じゃないんだ」


自殺したB班員の亡骸を指す。


「ああ、わかった」


頭を撃ちぬく。


「…」


「弾薬が残っていないか確認しろ。生存者を保護し、ヘリで帰投する」


「「了解」」


亡骸から弾薬の残っている弾倉を回収する。

30発入りが1本、半分くらいの残弾の弾倉が1本。


「狙撃班、こちら隊長。B班は全滅した。

生存者の医師を連れ、屋上へ戻る」


『…了解』


病室を出て、新たに集まってきている感染者を撃ちぬく。

階段を駆け上がり、屋上のドアを開ける。


ヘリに向かって走る。

医師をヘリに乗せ、振り返って班員に声をかける。


「おい、急いで乗…れ…」


班員が、いない。

迫りくる感染者。

ドアから次々と感染者が出てくる。


「隊長!早く乗ってください!」


狙撃班に引っ張り上げられ、ヘリに乗り込む。

そして、全員無言のまま、我々は研究所に戻り、任務を完遂した。


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