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ゲームは下手だけど、世界一のチームを作りたい!!  作者: 龍崎
第3章 STRIKE FRONTIER PRO LEAGUE編

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第23話 振り返り配信

第20話 振り返り配信


龍門戦まで残り一週間。


BLACK WOLFとの死闘を制したBLUE HAWKは、現在リーグ単独首位。


だがチーム内部の空気は浮かれていなかった。


ミンジュンも美琴も、そして選手たちも分かっている。


BLACK WOLFに勝っただけでは世界一にはなれない。


本当の勝負はここからだった。


そんな中。


その日の夜。


BLUE HAWK公式チャンネルでは特別配信が始まろうとしていた。


タイトルは――


【BLACK WOLF戦振り返り配信】


出演はShin、Luna、月城アリサ、そしてKuro。


配信開始前から待機人数は数万人。


コメント欄も異常な速度で流れていた。


『きたあああああ!!』


『全員集合!』


『Kuroおるやん!』


『問題児きた!』


『炎上王!』


画面が切り替わった瞬間。


Kuroが眉をひそめる。


「おい」


開幕一言だった。


「問題児はまだ分かる」


「炎上王はやめろ」


コメント欄がさらに加速する。


『事実』


『実績あり』


『否定できない』


『草』


「お前ら今日敵やな?」


Kuroが呆れたように言うと、Shinが横で吹き出した。


「まあ最初プロフィール見た時はヤバい奴来たなと思った」


「味方撃ちやめろや」


「でも面白かった」


「それ言われると弱い」


配信開始数分で空気は完全に出来上がっていた。


Lunaも笑顔で手を振る。


「みんなこんばんはー!」


コメント欄が一斉に反応する。


『Lunaきた!』


『かわいい』


『待ってた』


アリサも元気よく続く。


「今日はBLACK WOLF戦振り返りです!」


『神試合』


『何回見ても面白い』


『今年最高』


Shinが頷く。


「じゃあ早速見ていこうか」


モニターに試合映像が映し出された。


最初は第1マップ。


NOVAが徹底的に狙われていた場面だった。


白狼。


隼人。


豪。


次々とNOVAへ襲い掛かる。


アリサが思わず顔をしかめた。


「これ本当に怖かったんですよ」


「新人相手に容赦ないもん」


Lunaも頷く。


「私なら泣いてるかも」


するとKuroが即答した。


「俺なら帰る」


『草』


『ログアウト』


『アンインストール』


『即引退』


コメント欄が爆笑する。


Kuroも笑いながら続けた。


「だって白狼やぞ?」


「リーグトップ層やぞ?」


「新人に三人で来るんやぞ?」


「怖すぎるやろ」


その言葉に全員が笑う。


だが。


次の瞬間。


Kuroの表情が少し真面目になった。


「でもな」


映像ではNOVAが敵サポートへ飛び込んでいた。


「普通の新人は下がる」


「怖くなる」


「でもNOVAは前出るんよ」


アリサも頷く。


「そこ凄かったです」


「メンタル強いよね」


Lunaも感心していた。


コメント欄も同じ反応だった。


『分かる』


『新人じゃない』


『将来楽しみ』


『推せる』


Shinが少し笑う。


「でも本人めちゃくちゃ悔しがってたぞ」


アリサが驚く。


「勝ったのに?」


「雷神戦の交代まだ引きずってる」


その言葉に空気が少し変わった。


Lunaが小さく笑う。


「強くなる人だ」


Shinも頷いた。


「俺もそう思う」


映像は第3マップへ移る。


会場が最も沸いた場面。


Rei対白狼。


二人が遭遇した瞬間だった。


コメント欄が爆発する。


『きたああああ!!』


『神シーン』


『鳥肌』


『伝説』


『何回見ても熱い』


アリサが頭を抱えた。


「これ叫びすぎて喉終わったんですよ!」


Lunaも笑う。


「私も!」


映像ではKaiとRavenが激突している。


誰も介入しない。


純粋な一対一。


勝ったのはRei。


会場が揺れたあの瞬間。


映像を見ながらKuroが呟く。


「これ笑ったもん」


「なんで?」


Lunaが聞く。


「人間同士ちゃうやろ」


一瞬静かになったあと。


コメント欄が大爆笑する。


『それな』


『別ゲーム』


『化け物』


『反応速度おかしい』


Kuroは真顔だった。


「見えてる世界違うねん」


「俺あそこスローで見ても分からん」


Shinも頷く。


「普通のプレイヤーじゃ無理だな」


そして。


Kuroがニヤリと笑った。


「でもな」


「この試合で一番悔しいのKINGやと思う」


Shinが吹き出した。


アリサも笑う。


Lunaも笑う。


「分かる!」


KuroはKINGの真似をする。


「次は俺が主役や!」


『言いそうwww』


『再現度高い』


『脳内再生余裕』


『KINGで草』


コメント欄は大盛り上がりだった。


そして配信も終盤。


話題は自然と次節へ移る。


モニターに映し出されたのは龍門のロゴ。


三連覇王者。


日本最強。


龍牙率いる絶対王者。


コメント欄も空気が変わる。


『龍門』


『龍牙』


『王者』


『本命』


ShinがKuroを見る。


「どう思う?」


Kuroは即答した。


「強い」


迷いはない。


「三連覇やぞ」


「弱かったら怖いやろ」


コメント欄も納得する。


『正論』


『確かに』


『それはそう』


Kuroは続けた。


「完成度だけなら龍門やと思う」


その言葉に配信の空気が少し締まる。


だが。


Kuroはそこで終わらなかった。


「でもな」


全員が見る。


「今一番伸びてるんはBLUE HAWKや」


コメント欄がざわついた。


「監督は世界王者」


「選手は化け物だらけ」


「コーチも元日本代表キャプテン」


「オーナーは金使いすぎ」


Shinが吹き出した。


「最後だけ悪口やろ」


「事実や」


『草』


『オーナー頑張れ』


『美月さん泣いてるぞ』


コメント欄が爆笑する。


Kuroも少し笑った。


だが。


すぐに真面目な表情へ戻る。


「龍門は完成された王者や」


静かになる配信。


「BLUE HAWKは未完成」


誰も口を挟まない。


「でも未完成やから強くなる」


その言葉に全員が聞き入っていた。


「だから見たいんや」


Kuroは画面の向こうを見ながら言う。


「王者と挑戦者が本気でぶつかる試合を」


コメント欄が爆発する。


『うおおおおお!!』


『熱い!!』


『龍門戦!!』


『王者を倒せ!!』


『世界へ飛べ!!』


Shinが笑う。


Lunaも笑う。


アリサも笑う。


そしてKuroも少しだけ笑った。


龍門戦まで。


あと一週間。


王者と挑戦者の戦いが。


すぐそこまで迫っていた。

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