表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゲームは下手だけど、世界一のチームを作りたい!!  作者: 龍崎
第3章 STRIKE FRONTIER PRO LEAGUE編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

98/140

第22話 王者の背中

IGL講習が終わった翌日。


BLUE HAWKの練習室には朝から全選手が集まっていた。


ANGEL。


SAGE。


NOVA。


三人の表情も昨日とは少し違う。


ただプレイするだけではない。


試合全体を見る。


勝たせるために考える。


美琴の言葉は確実に残っていた。


その時だった。


ミンジュンが会議室へ入ってくる。


手には一枚の資料。


そして。


龍門のロゴ。


空気が変わる。


KINGが笑う。


「来たか」


Reiも静かにモニターを見る。


今リーグで唯一BLUE HAWKと並ぶ存在。


三連覇王者。


龍門。


ミンジュンが資料を机へ置く。


「次の目標だ」


モニターが映る。


そこには龍門の試合映像。


圧倒的だった。


連携。


判断。


集団戦。


全てが高水準。


派手ではない。


だが強い。


異常なほど強い。


「これが王者だ」


ミンジュンが言う。


会議室が静かになる。


龍牙が敵を倒す。


サポートが完璧に支える。


タンクが前線を維持する。


誰もミスをしない。


「龍門は特別なことをしていない」


美琴が続く。


「だから強いんです」


NOVAが映像を見る。


確かにそうだった。


BLACK WOLFは派手だった。


白狼が暴れ。


個人技で試合を壊す。


だが龍門は違う。


五人全員で勝つ。


そんなチームだった。


映像が止まる。


「ここ」


美琴が指差す。


龍門が劣勢の場面。


普通なら負ける。


そう思う状況だった。


だが。


次の集団戦で逆転している。


「何が見える?」


美琴が聞く。


SAGEが答える。


「全員の位置が綺麗です」


「正解」


ANGELも続く。


「誰も孤立してません」


「その通り」


美琴は頷く。


「龍門は誰かが強いチームじゃない」


「全員が正しいチームです」


会議室が静かになる。


難しい。


だからこそ強い。


すると。


ミンジュンが言う。


「龍門に勝つ方法は一つ」


全員が顔を上げる。


「こちらも完成することだ」


シンプルだった。


だが。


その言葉に誰も反論できない。


今のBLUE HAWKは強い。


だが完成はしていない。


NOVAは成長途中。


EDGEも成長途中。


ANGELとSAGEもさらに伸びる。


つまり。


まだ強くなれる。


モニターが切り替わる。


今度はBLUE HAWKの試合映像。


BLACK WOLF戦。


雷神戦。


白虎戦。


勝った試合ばかりだった。


だが。


美琴は容赦なく止めていく。


「ここ遅い」


「ここ無駄」


「ここは世界なら負けてます」


KINGが苦笑する。


「厳しいなぁ」


「世界はもっと厳しいですよ」


即答だった。


会議室に少し笑いが起きる。


だが。


誰も嫌な顔はしない。


それが事実だからだ。


そして。


最後に美琴が言った。


「皆さん」


全員が顔を上げる。


「龍門は強いです」


少し間を置く。


「ですが」


その目が真っ直ぐ選手たちを見る。


「勝てない相手ではありません」


空気が変わる。


TIGAが笑う。


KINGも笑う。


NOVAも少しだけ笑った。


Reiだけは変わらない。


ただ静かに映像を見る。


すると。


ミンジュンが聞く。


「Rei」


「はい」


「龍牙はどうだ」


会議室が静かになる。


誰もが聞きたかった質問だった。


日本最強候補。


Rei。


三連覇王者。


龍牙。


Reiは少しだけ考えた。


そして。


短く答える。


「強いです」


KINGが笑う。


「それ昨日も聞いたぞ」


会議室に笑いが起きる。


だが。


Reiは続けた。


「だから」


全員が見る。


「倒したいです」


静かな言葉。


だが。


誰よりも熱かった。


王者を倒す。


そのために集まったチーム。


世界へ飛ぶために作られたチーム。


BLUE HAWK。


龍門戦まで。


あと一週間。


シーズン最大の戦いが近づいていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ