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ゲームは下手だけど、世界一のチームを作りたい!!  作者: 龍崎
第3章 STRIKE FRONTIER PRO LEAGUE編

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第1話 見えた現在地

韓国遠征終了後。


BLUE HAWK本部。


会議室には佐藤誠司、朝比奈美月、各部門スタッフ、映像制作担当、広報担当、イベント担当が集まっていた。


モニターには韓国遠征の資料と、この数か月のチーム成長データが映し出されている。


「それじゃあ始めようか」


誠司の一言で会議が始まった。


まず報告されたのはSTREAMER INVITATIONALの結果だった。


「総視聴者数は予想を大きく上回りました、切り抜き再生数も現在進行形で伸びています、Luna加入発表動画はチーム史上最高再生数を更新しました」


広報担当が説明する。


「ストリーマー部門の登録者も大幅増加です、アリサは大会前の四倍、Kuroも三倍近く伸びています」


「Luna効果も大きいですね」


別のスタッフが言う。


「いや、それだけじゃない」


誠司は首を振った。


「アリサもKuroも自分で掴んだ数字だ」


その言葉に美月も頷く。


オーディションから始まった二人は確実に成長していた。


続いてイベント担当が口を開く。


「STREAMER INVITATIONAL第二回開催を希望する声が非常に多いです」


モニターにはSNSの反応が映し出される。


『来年もやれ』


『定期開催してくれ』


『神大会だった』


『次はもっと大きくしてほしい』


そんなコメントが並んでいた。


「これはリーグ終了後に検討しましょう」


美月がまとめる。


そして会議は次の議題へ移る。


STRIKE FRONTIER PRO LEAGUE。


部屋の空気が少し変わった。


ここからは本業だ。


「韓国遠征の結果は?」


誠司が聞く。


ミンジュンが短く答える。


「問題ありません」


その一言で十分だった。


「選手たちも手応えを感じています、もちろん課題はありますが、日本リーグを戦う準備は整っています」


会議室が静かになる。


いよいよ始まる。


配信でもない。


イベントでもない。


本物の競技シーン。


「リーグ開幕時点での評価はどうなっていますか?」


広報担当が資料を映す。


優勝予想。


専門メディア。


海外サイト。


各種アンケート。


そこには必ずBLUE HAWKの名前があった。


『優勝候補』


『侵略者』


『スーパーアジアチーム』


『日本プロシーン最大の話題』


そんな言葉が並んでいる。


だが。


歓迎する声ばかりではない。


『寄せ集め』


『結果を出してから言え』


『日本リーグを舐めるな』


否定的な意見も少なくなかった。


それを見て誠司は笑う。


「いい傾向だな」


スタッフたちも苦笑する。


誠司にとって無関心が一番困る。


賛否両論があるということは、それだけ注目されているということだった。


会議はさらに続く。


スポンサーではなく、配信、動画、広報、イベント、競技部門。


全てが順調に回り始めている。


そして最後。


誠司が立ち上がった。


「ここまでは準備期間だった」


全員が顔を上げる。


「ここから先は結果の世界だ」


その言葉に会議室の空気が引き締まる。


「俺たちが目指すのは知名度じゃない」


「世界一だ」


短い言葉。


だが誰もが理解していた。


ストリーマー大会も。


VTuber部門も。


韓国遠征も。


全てはそのための準備だった。


誠司は静かに笑う。


「日本リーグを獲るぞ」


その言葉に全員が頷いた。


STRIKE FRONTIER PRO LEAGUE開幕まで、残り二十日。

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