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ゲームは下手だけど、世界一のチームを作りたい!!  作者: 龍崎
第3章 STRIKE FRONTIER PRO LEAGUE編

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プロローグ 王者との一戦

STRIKE FRONTIER PRO LEAGUE開幕まで残り三週間。


日本ではまだ誰も知らない。


配信もない。


記事も出ない。


動画にもならない。


だがその頃、BLUE HAWKは韓国にいた。


場所はソウル郊外。


世界最高峰と呼ばれる韓国プロチーム専用施設。


そこへRei、KING、TIGA、ANGEL、SAGE、NOVA、EDGEの七人と、監督のパク・ミンジュンが集まっていた。


「今日の相手を紹介します」


ミンジュンの言葉と共にモニターへチームロゴが映し出される。


それを見た瞬間、部屋の空気が変わった。


韓国王者。


世界ランキング二位。


昨年の世界大会準優勝。


韓国最強チームだった。


「おいおい、いきなりかよ」


KINGが笑う。


「日本リーグまだ始まってへんのやけどな」


TIGAも苦笑するが、その表情には緊張より期待の方が強かった。


一方でReiだけは静かだった。


むしろ少し楽しそうですらある。


ミンジュンは選手たちを見渡しながら続けた。


「この試合は非公開です。配信なし、観客なし、記録も残りません」


誰も口を挟まない。


「勝っても誰も褒めません。負けても誰も知りません」


部屋が静まり返る。


そしてミンジュンは小さく笑った。


「だから本気でやれます」


その一言で選手たちの表情も変わる。


確かにその通りだった。


見栄もいらない。


言い訳もいらない。


純粋な実力勝負だけがそこにある。


「面白いな」


Reiが呟く。


KINGも肩を回しながら笑った。


「世界レベルを見せてもらおうや」


数十分後。


選手たちは対戦ルームへ入り、画面の向こうには韓国王者のスター選手たちが並んでいた。


日本なら間違いなく主役になれる選手ばかり。


その中でBLUE HAWKは挑戦者だった。


試合開始。


第一マップ。


開始直後から韓国王者が牙を剥く。


速い。


正確。


そして連携が異常なほど完成されている。


世界トップクラスの圧力だった。


「っ……!」


NOVAが思わず息を呑む。


国内スクリムでは感じたことのない重圧だった。


ほんの一瞬の判断ミス。


それだけで主導権を奪われる。


だが。


Reiは笑っていた。


「面白い」


次の瞬間、Kaiが敵陣へ飛び込む。


韓国側のDPSが倒れる。


さらに一人。


もう一人。


一気に試合がひっくり返った。


「は?」


韓国側の選手が思わず声を漏らす。


ミンジュンは腕を組んだまま静かに頷く。


やはり。


Reiは世界でも通用する。


それどころか世界トップクラスに届く才能だった。


第一マップ終了。


BLUE HAWK勝利。


韓国側の空気が明らかに変わる。


そして第二マップ。


第三マップ。


試合はさらに激しさを増していった。


TIGAは韓国最強クラスのタンクと真正面からぶつかり合う。


ANGELは冷静に味方を支え続ける。


SAGEは相手の戦術を読み続ける。


KINGは笑いながら敵を撃ち抜く。


NOVAは必死に食らいつき、EDGEも世界レベルの戦場で経験を積み重ねていく。


誰一人逃げなかった。


誰一人引かなかった。


世界の強豪を前にしても、BLUE HAWKの選手たちは真っ向から戦い続けた。


五時間後。


全マップ終了。


選手たちはようやく席を立つ。


疲労は大きい。


それでも全員の表情には笑みが浮かんでいた。


韓国王者。


世界準優勝チーム。


その相手に確かな手応えを掴んだからだ。


結果は誰にも知られない。


記事にもならない。


ニュースにもならない。


だがこの日、BLUE HAWKの選手たちは確信した。


自分たちは世界へ届く。


世界を目指すという言葉は夢物語ではない。


本当に戦える場所まで来ている。


だからこそ。


まずは日本を獲る。


世界を見る前に、日本最強にならなければならない。


STRIKE FRONTIER PRO LEAGUE開幕まで。


あと二十一日。


蒼き鷹は静かに爪を研ぎ続けていた。

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