表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

910/916

8月1日 その⑩

円形にこう座ってます

池本栄

人間甘言唯々諾々

非野否不未

池本冴恵香

名称不明(親父と呼ばれた中年)

園田茉裕

名称不明(態度が悪い青年)

池本ロン

 

 1.担任達にデスゲームのルール作りを任せる。

 2.各々がデスゲームを考えて後に投票をして決める。

 3.皆がここで一つのデスゲームのルールを話し合って作る。


 ──現在、挙げられている候補はこの3つであった。

 そして、俺は全体の難易度等を考慮して1つ目の「担任達にデスゲームのルール作りを任せる」に票を入れようと思っている。


「──では、話はまとまったかな。ここで多くの時間を取っても話が進まないから、投票を取らさせていただくよ」

 そう口にすると、ロンは懐から手帳を取り出す。そして、その中の一ページを切り取って、折り目を付けてから8等分にする。


「今から紙を配るから、ここに書いて欲しいな。筆記用具がない人は──そうだな。僕も流石に人数分は持ち合わせてないや。覆ちゃん。用意できる?」

「ええ、もちろんです。会長分の筆記用具ですね」

 覆ちゃん──そう呼ばれたロンの担任が、筆記用具を用意してくれるらしい。俺は、隣にいる右隣にいるロンからペンを数本受け取って左隣にいる人間甘言唯々諾々の方へ回していく。


「──唯々諾々は磔にされてるけど書けるのか?」

「心配する必要はない」

 唯々諾々は器用に体を動かして、磔にされたままで配られた紙に数字を書いている。その中身は見えなかった。そこまで計算済みなのだろう。

 俺も、手元に配られた紙に「1」と書いて二つ折りにする。


「──じゃあ、紙を頂戴」

 先程とは逆回りに紙が回収されて行く。流石に、ロンもズルはしないだろう。


「──では、投票の結果を発表するよ」

 そう口にして、ロンは8枚の紙を順番に開いて行く。結果は──、


「1が3票。2が4票。3が1票」

 そこに開かれた紙には、確かにそう書かれていた。全員同じ筆記用具で書かれているためそれで個人を特定することはできない。もちろん、俺は自分以外の筆跡を理解していないから他の誰がどこに投票したかも不明だ。


「じゃあ、4票4票ってなったわけでもないから各々がデスゲームを考えて後に投票をして決める──っていう感じにしよう」

 多数決である以上、文句を言うこともできない。ここで文句を言って心象を下げるよりは、次のデスゲームの投票に費やした方がいいだろう。

 それに、自分達でデスゲームを考える場合は確実に勝利できる内容になるので、実質的な勝率は最初の投票で選ばれるかどうかの1/8だ。これなら、問題はないだろう。


「──じゃあ、ここからは提案だ。やっぱり、デスゲームを考えるのにも時間はかかると思う。だから、明後日の8月3日のもう一度ここで集まらないかい?」

 ロンは、そう提案をする。確かに、ここで即興のデスゲームを作るよりも一度持ち帰って話し合った方が自分達に都合のいいものが出来上がるはずだ。それに、作戦もある──。


「──反対意見はないみたいだ。それじゃ、この話題はお終い。覆ちゃん。それと、マスク・ド・ティーチャー。これ以外に話し合う必要のある議題はありますか?」

 ロンが自分の担任と、司会を任されたマスク・ド・ティーチャーの方へ向くが、2人共首を横に振るばかりだ。


「──じゃあ、これ以上話し合うことはないみたいだ。次の会議は8月3日の今日と同じ時間、だから12時に始めようと思う。議題はデスゲームの内容だ。だから、それまでに自分達で提案するデスゲームの内容を考えておいて欲しい。それと、決めておく必要があるのは次の参加人数だね。今回みたいに1人5人を連れて来ても多すぎるから、生徒会長とお供、そして担任の最大計3人に減らさないかい?もちろん、付き添いの人がいなくても構わないよ」

 それに関しても、誰も反対の意を示さない。今回大量に連れ込んでいたのはロンだし、まさかロンの口からそんな提案がなされるとは思っていなかった。


「それじゃ、今日は以上とさせていただくよ。ありがとうございました」

 そう口にして、ロンは頭を下げる。そして、頭を上げた後でこう口にした。


「この後は順次解散とさせてもらう。ここからは君達の自由だ」

 ロンはそう口にした。いつの間にか、参加者全員の後方の扉が出来ている。そこが、自分達の学校に繋がる出口のようだった。


 ──俺には、まだやることがある。だけど、流石にこの大人数がいる中でするべきではないだろう。

 何かを企んでいることが明るみになってしまっては、結局意味が無くなってしまう。


「──マスコット大先生」

「なんです?」

「今日、ここにいた人達と連絡を取ることは可能ですか?」

「はい。可能です。この会議室を媒介に他の扉に入っていけば直接会いに行くことも可能になりますよ」

「──成程、ありがとうございます」


 それがわかったなら、俺は智恵のこともあって早急にここから出ていくようにした。

 智恵の手を引いて、自分達の後方に現れた扉から出ていく。他の3人──いや、マスコット大先生も含めた4人もそれに付いてきた。


 ──これにより、一先ず一回目の会長会議は幕を閉じたのだった。

 だけど、まだ俺にはやるべきことがある。気を抜くことはできない。

会長会議のまとめ

1つのクラスに絞るためにデスゲームをすることに。

そのデスゲームの内容を各自で考えて、次の会議(8月3日)でどれを行うか投票をして決める。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雨城蝶尾様が作ってくださいました。
hpx9a4r797mubp5h8ts3s8sdlk8_18vk_tn_go_1gqpt.gif
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ