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ヨシュリーナ視点 友達の正体2

 

「と、いうことなんだけど…」  


 ヨシュリーナは驚く両親にことの顛末を話した。もちろん、ルミア様の身分については伏せて。話終わって両親をみると二人ともまさにぽっかーんとしていた。


「あの子、そんなにすごかったのかい!」


 少し間をあけて、お母さんが興奮したように喋り出す。  


「ライトってそういえばすごいの?」


「あの歳で勝つなんて考えられないね。」


 ふと、思い出した疑問を聞くとすぐに答えが返ってきた。


「あいつをぶちのめしてくれただなんて。何かお礼がしたいね。何がいいか一緒に考えとくれ。今度、家に来てくれた時にお礼もいいたい。」

   

 ヨシュリーナは普通に同じようにわくわくと考えそうになったが、思い出す。ルミアさんは貴族だ。もうこの家に来てもらうのは少し、いや、かなり緊張してしまう。三代貴族の家と我が家。比べるのすら烏滸がましいだろう。


 でも、わくわくしたお母さんは強敵だ。つまり、どちらも強い。

 

 どうしよう…


「おかあさ…」


「ルミアさんへのプレゼントは何にしようかね。店のパンだろうか?でも、それじゃ…」


「あの、お母さーん。」


「いやでも、お菓子は好き嫌いもあるし、」


「お、か、あ、さん!」


「うーん、やっぱ物かな。でもなー」


「ダメだ。」


 ヨシュリーナは諦めた。もうそれはそれは潔く諦めた。我が母が何も聞いていないことを完全に理解したのだ。そして、それと同時にこれ以上は何を言っても完全に無駄だということを悲しきかな経験上悟ってしまったのであった。


「ヨシュリーナ、諦めろ。」


 隣にいたお父さんが話しかけてくる。


「もう諦めてるよ。」


 父への興味関心は割と薄いヨシュリーナは冷たく返事をして二階へと上がっていく。後ろからそんな冷たい返事しないでくれよ、とわざとらしい嘆き声が聞こえてきたがお構いなしだ。

 

 階段を上がって部屋に入りしばらく本を読むことにした。最近手に入れた本だ。


 気をそらすために読んだのだが、ヨシュリーナは失敗を悟る。

 

「これ、貴族の話だ。」


 ヨシュリーナの頭は余計にルミアのことが巡りだした。


「しかも、可愛い貴族も出てくる!あっ、こいつ、ライトと似てる。でも良いやつだ。ライトにも見習って欲しいね。」


 ちょっとだけ愚痴ったのはライトへの不満であった。それも仕方ないことである。



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