ヨシュリーナ視点 友達の正体
それにしても、ルミアさんが貴族だったなんて…
しがない平民パン屋さんの娘であり、没落貴族でしかないヨシュリーナはヴィズダム家の長女様への接し方に悩んでいた。
「う〜、どうしよう。ルミアさんは今まで通りで良いよと言っていた、言ってくださってたけどそういうわけにもいかないし。」
脅してくるクソ金持ちライトに連行された私を助けにルミアさんが来てくれて、本当に嬉しかった。もう本当に天使に見えた。その気持ちに嘘はないけど…。
やっぱり、なんだか気遅れしてしまう。
とはいえ、後からよく考えてみると顔立ちも整っているし所作も綺麗でおまけに頭も良かった。美味しいお菓子(なんか高そうなやつ)もくれたから確かに普通に良家ではあるのだろう。ただ、流石にここまで身分が上とは思ってなかった。
ヨシュリーナは一人布団の上で項垂れる。何日か前の自分のほっぺを叩きたい。そして、黙らせたい。
「もう、本当にどうしよう!!」
ヨシュリーナが叫ぶと下の階からお母さんの静かにしてくれと声が返ってきた。
「ごめん!」
謝ったがそれをしても悩みは消えない。
それにしてもルミアさんカッコ良かったな〜
仕方がないので軽い現実逃避を始めることにした。
「かっこいいといえば、ルミアさん、魔法、絶対すごいできるよね?」
私がほとんど見たことない魔法を使っていた。透明になる魔法だった。
実はあのライトというのは魔法がかなり上手いのだ。だから偉そうにしているというのもあるらしい。
そいつに語らせないように使ったのならばかなり上級者だ。
「あと、スッキリした〜!ルミアさん、ありがとう!!」
このことを思い出すといつも思い浮かぶのがライトのびっくりした表情だ。威張ってる顔が真っ青に染まっていくのはなかなかスッキリした。
我ながら性格が悪いと思う。
「って、あ!お母さんとお父さんにライトの件、解決したっていい忘れてた!」
ルミアさんのことに驚きすぎて忘れてた。慌てて自分の部屋の二階から階段で降りる。
「お母さん、お父さん、いい忘れてた!」
慌てて部屋に入ってきた娘のヨシュリーナに彼女の両親はいぶかしげにそちらをみた。お母さんが口を開いた。
「何を?」
「ライトの件解決した!」
「「え?どういうこと!?」」
驚いた母と父の顔は見事にシンクロしていた。
遅くなって申し訳ありません。
読んでくださりありがとうございます。




