ブーイング
有野先生のブーイングは誰も気にしなかったが、それもそのはずだ。
当たり前にコオリ先生の方が株が高いからだ。
しかも、ブーイングの内容がアイスの味に関してのブーイングだからである。
「あっ、どうぞ。」
ということでルミアは苺のアイスをコオリ先生に渡した。
「ありがとうございます。」
にっこり笑うダンディはカッコいい。
もうそろそろこの人にもファンクラブが出来そうだ。
なんか、この学校ファンクラブがポコポコできるからなぁ。フィルラス学院と一緒で。
「いえ…」
おれのは!?
と有野先生が叫んでいるがガン無視してルミアは進める。
「冷たい!でも、とても美味しいですね。」
ふわふわと笑いながら苺のアイスを食べるコオリ先生。思ってた感じとはなんだか雰囲気が違う。
ただ、これはこれで萌えるようだ。つまりは、女子受けが良い。
イケメンとはラッキーなものである。
さらに、通りかかった、女子生徒が頬を染めて写真を撮ったのが見えた。あれは専用写真にされるだろう、ファンクラブの。本当に恐ろしいものである。
自分もその被害にあった過去を思い出して怖くなったルミアだった。主に、ブーとパルティアに。
この世界は個人情報を守るということが全くないのだ…。これ、前世なら捕まってるからな!
そして、この先生は優しさも兼ね備えているらしい。有野先生に半分あげていた。
一連を見ていた女の子が感動してガチ泣きしていた。
いや、そこまでではないでしょ!?
まあ、私ならば半分あげないことは確かだ。しかも好物だし。
「あっ、すみません。」
と、そこで教室のドアをノックする音が響いた。背の高い茶髪の、いかにも真面目そうな男の人が横から顔を出す。
「生徒会本部のリースと申します。ヨシュリーナさんはいらっしゃいますか?」
「わ、わたしがヨシュリーナですけど…」
ヨシュリーナさんは戸惑ったように聞き返す。
「ライトという方がお見えなのですが…、お知り合いでしょうか?」
「はい。知り合いですけど。」
「お呼びです。」
そう言われたヨシュリーナさんは少し不安そうに歩き出す。普段よりもぎこちない。
そんな彼女に少しだけ違和感を感じて…
もちろん、ダメなことは分かっているけれど心配になったのでルミアは内緒でついて行くことにした。
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