お説教
「もう!本当に!情けないですよ!大人として!」
「コオリ、そんなに怒らなくてもいいじゃないか〜」
「よくありません。」
「でも、そうじゃないと学校でアイスなんて、食べれないだろ?特別感を味わえるだろ?」
「別に家で食べると思いますよ。はぁ〜」
「そうため息つくなよ。少し休め。気負い過ぎるのも良くないぞ。」
「お前が気負わなさ過ぎるんだ…!それに、疲れさしているのはお前だろ!」
「そうなのか?」
「そうに決まってるだろ!」
さっきからこのような会話が流れ続けている。本当にお母さんと子供の会話だ。コオリ先生、ありがとうございます。
本当に遺伝子はどうなっているのだろうか?
ルミアはまたもや首を傾げた。そこにコオリ先生が話しかけてくる。
「ルミアさん、迷惑でしたよね。うちの駄兄が申し訳ありません。」
「ごめんなさい〜」
「「きちんとあやまれ。」」
何人かの声が重なった。
「…すみません。」
ていうか、本当にこれ有野先生の弟ですか?
優秀すぎません?
失礼ながらそう思った。もちろん、失礼だとルミアが思ったのはコオリ先生だけだ。
「あらあら。なんか、教室の空気が張り詰めてますね。どうしてでしょうか?」
おまえだろ!!!!!
あくびしながらそう言った有野先生におそらく今、教室内にいる生徒全員がそう思ったことだろう。
困った先生である。
「あっ、良ければコオリ先生もどうぞ。」
有野先生という問題児を片付けてくれたのだ。アイスをあげようっと。
そう思ったのだが、
「いえいえ、みんなで食べてください。お気持ちだけ受け取っておきます。」
コオリ先生はにっこり笑ってスマートに断った。
「コオリも貰ったらどうだ〜お前、苺が好きだろう?」
そこに有野、ゴホン、有野先生が話しかけた。
え?コオリ先生、苺が好きなの?
正直言って、ダンディなおじさんなので(とはいえまだ若い)そういう可愛いもののイメージはなかった。みんなの視線が自分に向いていることに気づいたのか少し恥ずかしそうにコオリ先生は話す。
「はい。苺は好きですけど…悪いですし、」
「いえ。では、有野先生にあげる分をコオリ先生に渡しますから。」
「では、遠慮なく。」
早っ!
「コオリ、おまえ、おれのとるな!しかもせめてミルクにしろ!」
彼のブーイングはもはや誰も気にしなかった。
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