表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
92/99

お説教 


「もう!本当に!情けないですよ!大人として!」


「コオリ、そんなに怒らなくてもいいじゃないか〜」


「よくありません。」


「でも、そうじゃないと学校でアイスなんて、食べれないだろ?特別感を味わえるだろ?」


「別に家で食べると思いますよ。はぁ〜」


「そうため息つくなよ。少し休め。気負い過ぎるのも良くないぞ。」


「お前が気負わなさ過ぎるんだ…!それに、疲れさしているのはお前だろ!」


「そうなのか?」


「そうに決まってるだろ!」


 さっきからこのような会話が流れ続けている。本当にお母さんと子供の会話だ。コオリ先生、ありがとうございます。


 本当に遺伝子はどうなっているのだろうか?

 

 ルミアはまたもや首を傾げた。そこにコオリ先生が話しかけてくる。

 

「ルミアさん、迷惑でしたよね。うちの駄兄が申し訳ありません。」


「ごめんなさい〜」


「「きちんとあやまれ。」」

 

 何人かの声が重なった。

 

「…すみません。」


 ていうか、本当にこれ有野先生の弟ですか?

 優秀すぎません?


 失礼ながらそう思った。もちろん、失礼だとルミアが思ったのはコオリ先生だけだ。


「あらあら。なんか、教室の空気が張り詰めてますね。どうしてでしょうか?」


 おまえだろ!!!!!


 あくびしながらそう言った有野先生におそらく今、教室内にいる生徒全員がそう思ったことだろう。


 困った先生である。


「あっ、良ければコオリ先生もどうぞ。」


 有野先生という問題児を片付けてくれたのだ。アイスをあげようっと。

 そう思ったのだが、


「いえいえ、みんなで食べてください。お気持ちだけ受け取っておきます。」


 コオリ先生はにっこり笑ってスマートに断った。

 

「コオリも貰ったらどうだ〜お前、苺が好きだろう?」


 そこに有野、ゴホン、有野先生が話しかけた。


 え?コオリ先生、苺が好きなの?

 正直言って、ダンディなおじさんなので(とはいえまだ若い)そういう可愛いもののイメージはなかった。みんなの視線が自分に向いていることに気づいたのか少し恥ずかしそうにコオリ先生は話す。


「はい。苺は好きですけど…悪いですし、」


「いえ。では、有野先生にあげる分をコオリ先生に渡しますから。」


「では、遠慮なく。」


 早っ!


「コオリ、おまえ、おれのとるな!しかもせめてミルクにしろ!」


 彼のブーイングはもはや誰も気にしなかった。


 


 

 読んでくださりありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ