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有野先生と弟

 アイスを食べて満足し、一息ついたところでルミアは思いつく。


 あ!有野先生にアイス渡して無いじゃん!


 と。そこで、またまた気づく。

 有野氏が廊下の窓からこちらをガン見していることに。


 ひぃ!こわ!


 鼻息が窓ガラスを曇らせている。ここまで来るとホラーだ。正直、気持ち悪いので早く来て欲しい。


「あの…。有野先生、アイス出来ましたからよければどうですか?」


「おお!もちろん貰おう。」


 見かねて声をかけるとその言葉を待っていたというように目を輝かせてこちらへと歩いてきた。

 ちなみに周囲もドン引きしていた。(当たり前のようにルミアもだ)


「どの味がいいですか?」


「そうだな。全てだ。」


 笑顔で言い切ったーーー!

 窓ガラスから見ていたところからドン引きしていたパルティアは、もう宇宙人を見るような目で彼を見ていた。


 まあ、箱入り娘だしね。あーいう風ないわゆる変人と呼ばれるような人とは馴染みがないのかも。


 いやー、ん?私?えーと、私はなんかそういう感じの人とは縁があるので知り合いはそういう人が多かったです、はい。


 自分でいっといて恥ずかしくなった。ついでに悲しくもなった。それはともかく、


「有野先生、全部は無理です。」


「無理、だと。」


 ガーン!?という顔でこっちを見てくる。

 てか、本当に食べる気だったの?


「はい。普通に考えてください。これは、他の教員の方にも配るんですよ。一人三本も余ってたらダメじゃ無いですか。」


 そういうと有野先生はしょんぼりとした感じでミルク味と苺味をとった。いやいやいや、一本にしろよ。


「あの、どちらかでお願いします。」


「絶対?」


「はい。また作りますから。」


 仕方ない。必殺、また作る宣言を使おう。

 というか、有野、お前はじ、ぶ、ん、で、作ればいいのでは無いか?


 だが、もういい。


 本当に作ってくれよな、と念押しする彼にはちょうどいい。大人気ないがな!

 と、そこにある人物が通りかかった。


「なにやってるんですか!」


 ポカっと有野先生の頭を叩いたのはどこかで見たことのある人。


「お!コオリ!見てくれ!アイスもらったんだ!」


「これで、大人ですか…しかも、生徒に次回のアイスまでねだるなんて…」

 

「だって、作れないのだ。」


「いや、買え!!」


「え〜」


「え〜じゃありません。」


 どうしよう。あれ、コオリさん、弟だった気がするのだが、お母さんだな。地位的に。


 それにしても正反対だな。主に性格が。

 

 どうして両親からこんな真逆が生まれるのだろうか?生命とは不思議である。

 読んでくださりありがとうございました。

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