アイス
ルミアはその日革命的なものを作った…!
「これだ…!」
ルミアは目を輝かせた。
♢♢♢
「パルティア!見て!」
「何ですか?」
パルティアのその言葉を聞き、ルミアは持っていたあるモノを頭の上へと掲げた。
「じゃっじゃじゃーん!」
「?」
「アイス!」
そう、ルミアはアイスの改良に成功したのだ。
ミルク味と苺味、そしてナッツ味だ。
「アイス?」
会話にヨシュリーナ様も入ってきて興味深そうに眺め始めた。
「そう。」
「ってアイス、なに?」
ヨシュリーナ様はアイスを見つめながらそういった。
「えーと、アイスは氷の塊みたいな感じかな。」
「「こ、氷の塊…」」
おっと、こんなところで語彙力のなさが露見してしまった。しかし、引かれていたのはこれが理由では無さそうだ。
「この寒い時期にそれをもしや食べる気なんですか?」
とくにパルティアは寒がりだそうなので顔が引き攣っている。だが、正解だ。
「もちろん。美味しいよ。」
そう答えてルミアは一口、口に入れた。
うん。美味しい。冷たいけどね。
「信じられない…」
ヨシュリーナさんは別としてパルティアは引いていた。ドン引きしていた。
「ていうか、アイスってお菓子なのに学校持ってきていいの?」
赤毛の真面目女子が訪ねてくる。
だが、心配御無用だ。
私も一応学生なのだ。校則違反は避けたいところなのである。まあ、だれかさんがよく校則は破るためにあるって言ってるけどね。
「もちろん、有野先生の許可はとっています。」
私は胸を張ってそう言った。
というか、有野先生が提案したのだ。
食べたいから作ってくれと。
(最初、自分で作れと思った。)
意外に校則も緩いのか、先生方から出来たらちょうだい、と声をかけられていた、ルミアは。
「なら、もらってもいい?」
「いいよ。」
赤毛の真面目女子は私と同じミルクアイスをケースから取り出して口に咥えた。
「冷た!でも、美味しい〜」
「でしょ〜」
ルミアは共感者を得てにっこり可愛く笑った。
ちなみにブーとパルティアはそれを拝んでいた。
…もちろん、しっかりと手を合わせて。
二人はシンクロで隠し撮りして…のちにファンクラブ会員限定写真にされるのだが…それは知らぬが花というものである。
読んでくださりありがとうございます。




