アンノ視点 王子からの誘い
今日はアンノ視点です!
「アンノ、様、でしょうか?」
屋敷の入り口辺りを歩いていると、突然話しかけられてびっくりした私が振り向くと、そこにはとても綺麗な人がいた。女の人でしょうか?それとも男の人でしょうか?中性的な感じの人です。
初対面の人なので緊張と警戒をしつつ、答えました。
「そうですが、何か御用でしょうか?」
そう問うと向こうはカラカラと笑った。
「そんなに警戒しないでください。アンノ様、ということはルミア様のメイド様であっていますね?」
敵意は感じないが…誰か分からないとあまり情報は渡せないな。
「そうですが…その前に一つ質問を。」
「なんでしょうか?」
「あなたは何者なのですか?」
「あっ、すみません。名乗るのが遅れました。私、リクトと申します。一応、この国の第一王子です。」
質の良い服と整った顔立ち、高位貴族と言う見立ては間違っていなかったようです。
…では、なく!
「ご無礼をお許しください!」
私は、勢いよく頭を下げた。王子に偉そうに言うなんて…首が飛んだらどうしよう!
今更ながら、その可能性に気づいて血の気が引いた。ミモラさんのよく考えて行動しなさいという日頃のお説教を聞き流していた罰でしょうか。
「いえ、大丈夫ですよ。ルミア様にもお世話になっていることですし。」
しかし、死刑、という言葉は遠ざかっていった。ルミア様のご縁で、無事になったみたいだ。
ルミア様!ありがとうございます!
私は心の中でルミア様にとてつもなく感謝した。リクト王子にもお礼を言っておきます。
「ありがとうございます。」
「いえいえ。」
リクト王子の柔和な笑顔が神様に見えてきた。
「その…アンノ様にお願いがあるのですが。」
「なんなりと!」
はっ、しまったー!言ってからまたしてもミスに気づいてしまいました!
できるかも分からないのに、私のバカ!
ミモラさんがまたしても私の頭の中でガミガミ言っています。
「では、お願いします。」
どうやらお話によるとリクト王子はルミア様に、日頃の行いを兼ねて贈り物をするという計画を他貴族ブー様と立てているそう。しかし、何を贈ればいいのかわからない。そこで、私の力を借りたいそうだ。なるほど。それにしても、贈り物するなんて、仲良しなのかな?
「分かりました。それでしたらお引き受けいたします。」
「本当ですか!?ありがとうございます。」
リクト王子に笑顔でお礼を言われて眩暈がした。イケメンの笑顔眩しい。
「あ、あと。」
振り向いた彼が言う。
「ルミア様のメイドのようなのでいいますが…私はパルティアという名前も持っていますので、本来の女の格好をしているときはそうお呼びください。あの、待ち合わせ時間は後日また来るので!」
え?
「え?ええええええ!」
国家秘密知っちゃったのでは!?あと、また今度来るってことですか?
私は、驚きすぎて夜も眠れず、ルミア様にどうしたの?と言われるのでした。
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