算術の授業の前
算術の授業はどうやら有野 弘樹が担当するようだ。
有野 弘先生!久しぶりのご登場だな!
という感じが全く抜けないものの頑張ることにする。ただ、有野 弘樹という名前からなんとなく社会科を教えていそうな雰囲気が出ているのだが…
まあ、そんなこともあるのだろう。
前世では国語科に見えて数学科など、かなり見かけによらない人もいたものだ。まずまずこの場合は系統から違うのだが。
それはどの次元でも同じことなのかもしれない。
部屋にはパルティアと私、そしてあの少女以外にもぞくぞく人が入ってきてあっという間に全員揃った。
そこに、有野がゆっくりと入ってくる。何故だか若干気まずそうだ。そこで、彼は口を開いた。
「その…すみません。今日の一時間目は算術なのですが、教科書をわすれてしまい…その、誰か貸してくれませんか!?」
ペコーっととても綺麗な45度のお辞儀をして頼む有野先生。周りのみんなが呆れたような顔をしている。
すると、パルティアが動いた。
「有野先生これどうぞ。」
算術のさらの教科書を手渡す。
「君は…」
へ?なんですか?という顔で彼を見つめるパルティア。
「ルミア教の一員じゃないか!」
どういう覚え方やねん!と思わなくもないがあっている、のか…?喜んだほうがいいのか!?そこらへんはよくわからない。だが、パルティアは無邪気に喜んだ。
「はい!そうです!光栄です!」
ぬぅわにがだ!
何が光栄なのだ!?
だが、これはそんなことをも吹き飛ばすことだ。
ようは、有野先生は今王子の私物を借りているわけだから。このことを知ってしまえば怖すぎて借りられないが…色々と。
いかをせん彼はそんなことを知らん奴だ。
ありがとうございます!といいうれしそうに有野先生は受け取る。いいな!純粋?で!
と、そんなトラブルはあったものの無事?に算術の授業を開始することが出来た。
「えーと、ここにこれを」
内容は中学生レベルだった。
対して難しくはない。
良かった。
とはいえ、試験の内容でめちゃくちゃ難しくないことは分かっていたのだが、安心は安心だ。
そしてどうやら説明によると毎回前回の復習用小テストのようなものを行うそうだ。
めんどくさいが、やることは確かに必要そうだ。
こまめに行うことは大切だからね。
しみじみそう思う。
読んでくださりありがとうございます。




