パルティアと沈黙。
「気づいてはいなかったけど、なんとなく親しみぐらいは感じていたよ!!?」
私はしょんぼりし出したパルティアに焦って言葉を発する。
でも.....こんなの口から出まかせだって思われちゃうよね?親しみを感じてたのは真実なのだが。
そうルミアは思ったが、このパルティアという女性はやはりルミアとは感性が違ったようだ。
「まじですか!?まじですか!?」
途端に、彼女の表情から憂いは瞬く間に消え去って太陽の様な笑顔が覗いた。
「はい(途中からで、そこまではただのキモ王子だと思って引いていましたが)。」
まあ、都合の悪いことは言わぬが花だ。
「本当ですか…?」
ただ、目をとてつもなくキラキラさせているパルティアにはそもそも言いにくい。さらに、隠していると言うのも罪悪感を覚える。
早くこの件からは思考を変えなければ…!
「はい。それで、今日の時間割は何だったっけ?」
「えーと、数学、魔術、剣という感じですね。」
私の苦し紛れの話題転換に幸にもパルティアは乗ってくれた。
ちなみに、本日の時間割は
1.算術
2.魔術
3.魔術
4.剣
であるらしい。
この疲れた時に、算術か〜と思わないでもないのだが、早い一時間目だったことに感謝するべきだろう。
前世ならもっと嫌だっただろうが、ルミアとて伊達に貴族として生きているわけではないのである。
一応、算術はある程度(高校生レベルぐらい?まで)ならばお手の物だ。
後は、剣、剣、剣!か〜
正直、これに関しては殆ど習っていない。
そのため、一番心配なものではある。
だが一度マルヴィルと勝負したところ、目を見開いて、お前はもういい、と言われたのだ。
.....ほんと、意味わかんない。
とはいえ、マルヴィルは腐っても戦場の男だ。彼が大丈夫というのならば大丈夫なのだろう。ルミアもその辺に関しては信用している。
もちろん、メフィルの方が信用できるというのも切ないが正しい真実なのであるが。
と、そんなことを考えつつパルティアとともに歩いていると、普通に教室の前に立っていた。
どうやらパルティアが手を引っ張って連れて来てくれたらしい。
やさし。あなたのおかげで私は今扉の前に来れてます。
変なことを考えつつルミアは教室の扉を開けた。
「失礼します!!こんにちは!!」
何事も第一印象が肝心だと思うルミアはそれなりに大きな声で挨拶する。
そう、挨拶したのだが…?
「…」
帰ってきたのは沈黙だった。
恐る恐る顔を上げると誰もいない。
後ろにパルティアがいるが。
「うわっ!恥ずかし!」
そう言うルミアを廊下を歩くおばさんが怪訝そうに眺めて去っていった。
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