リクト王子の正体
「でも、何故?」
「何故?とは?」
「私と握手しにきたことですよ。」
それを聞くとキモ王子改め、リクト王子はああ、と声を上げた。
「単純にあなたのファンだからですよ。」
え?えええええ!?
「ファ、ファ、ファ、ファン!!?」
思わず淑女らしかぬ大きな声が出て、口を押さえた。
そのあと、まじまじと見つめる。本当に、この人が?
「そう、ファンだよ。」
頷きながら私の方を見てくるこの人が?
正直、簡単には信じられない。
「でも、ほんとうに、切実に気になるのです。なにに惹かれてファンになったのですか?」
別に王子の近くには美人がたくさんいるだろう。
そういうと、リクト王子は少し考えたあと、こういった。
「さっきも話したように、化粧で顔が分からず欲望に塗れた女が嫌いというのも一つの理由だ。」
一つ、ということはまだあるのだろう。
「では、二つ目は?」
リクト王子は彫刻のように綺麗な笑みでこう言った。
「心優しく、まるで聖女だと思ったからだ。」
......ふぇ?
リクト王子は の顔を再びまじまじと見つめる私。
もう一度いう。
「ふぇ?」
とてつもなく、愛抜けた声が出た。
「あの、それは、なぜ、そう思ったのですか?」
動揺して疑問を投げかけると、リクト王子は言った。
「実際に助けられたからだ。」
「はい?」
リクト王子を助けた記憶なんてないのですが。
第一こんな高位な方を助けて記憶に残ってなかったらかなりやばいぞ。
「え?いつ、どこで?ですか?」
リクト王子は楽しそうに答える。
「ノーリズ学院で試験時に。」
全く分からない。
これは、ギブアップだな。
「驚くぐらいにわかりません。どこかでお会いしましたか?」
ふふふ、と得意そうな顔で笑うリクト王子はさあ、答えです。と言う。
「ルミア様!」
その一言で、なんとなく誰かが分かった。
もしかして......
私はリクト王子に彼女の名をささやく。
リクト王子は満面の笑みで頷いた。
正解なの!?
「まさか、男装をしていらっしゃるなんて。」
「バレたらダメですからね。」
そらそうだが、似合いすぎている。
「とても似合ってますね。」
「ありがとうございます。そういや、これ以外でもお会いしたことあるのですが分かりますか?」
そんなことあったかな?
読んでくださり、ありがとうございます!
リクト王子の正体は誰なのか、みなさん分かりますか?
ヒントは文中を参考にしてください。
次、答えわかります。




