これ、サイン会っていうのかも?
知らなかったライラ様のカッコいい姿を見て満たされたルミアは授業中が終わるとすぐに教室を出た。
たまには(初めてです!)庭でもいいかと思ったのだ。学院の庭は綺麗なので。
せっかくなのでライラ様も誘い、歩き出す。のんびり歩き始めた
.....はずだったののだが。
途中で気づく。
これ、めちゃくちゃ注目浴びてんじゃん、と。
ライラ様はアルパカの如き可愛さ&愛らしさで視線を集めるのだ。
ゆっくり散歩というよりはなんだか、ファンの握手会みたいな。
すると、案の定
「あ、あの.....。すみません!実は私、ライラ様のファンで。その、本当です。バッチも持っていますから。」
縮こまりながら来た小動物系女子は、バッチを見せながら、ファンということを証明しようとなぜだか必死になっている。
ていうか、
「バッチ!ですか?」
私がまさに今、気になっていることをライラ様がとても驚いたように聞き返した。
まあ、そうだろうな。
よく分からないが小動物系女子も驚いたように言った。
「え?ファンの証のバッチですよ。ライラ様ファンクラブに入れば手に入れられるバッチです。販売はアリナ様が行なっております。」
しっかり売られてた。
ファンクラブは、やばい。
「あの.....」
今度は本を持った男の子が来た。
「その、ルミア様、」
「はい?」
え?私?
「良ければサインをお願いします。」
男の子はそのまま、本を差し出してきた。
どこ、どこにサインしろと?
作者、ラミエル•ミカエル
いや、誰?
「どこにすればよろしくて?」
「表紙にお願いします。」
何がしたいのかはよく分からないが、取り敢えずラミエルの上に書いておいた。
「あっ、もちろんルミア様のファンクラブ会員ですので。」
男の子はこれまた、バッチ!を取り出すと並び始めている謎の列に見せた。
「バッチ!」
「はい!ファンの証です!こんな素晴らしい方のファンクラブを作ってくれたブー様には最大級の感謝を日々捧げております。」
男の子は手を合わせていたが、私はそんなことより気になる単語が出てきた。それは、
ブ、ウ!?
何してんの!?
やけにおとなしいと思ったら、そんなことを!?
どうやら、私は完全に自分のことを理解できていなかったようだ。
だが、まだ入学してからほとんど経ってないぞ?
ファンクラブできるの早すぎる気がするが。
読んでくださりありがとうございます。




