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苦笑い

 ルミアは、

 

 絶対に今、誤魔化したよな?


 と、そういう顔でフォンさんの方を見る。


「いえ、誤魔化してはないです。」

 

 だが、意外にも帰ってきたのは苦笑いだった。

 ライラ様は単純に不思議そうにフォンさん&私を見つめてポワポワと笑っている。

 

 ああ、なんか、ライラ様ファンの気持ちがすごいわかる気がする。これは、可愛い。和むわぁ。もふもふの毛が幻覚として見える。耳つけたら最強説!


.....じゃない!


 ライラ様に和んで、フォンさんが先に帰ったことをことを完全に忘れそうになっていたが違う。

 なぜ、先に帰ったのかが知りたいのだ。

 ていうか、いつの間に帰ったんだろう?


「あの、そもそもいつの間に?」


「えーと、少し前です。ですが、ルミア様に帰るよとは声掛けしましたが..。父様も声を掛けましたよ?」


 え!初情報!

 ルミアは石像のようにピシリと固まった。

 どうやら、フォンさんもヤスシ様も一声かけてくれたらしい。

 しかも、フォンさんのお話によると、私の首は無意識のうちに頷いていたそうだ。

 

 うわっ!恥ずかしい!

 いちゃもん、つけてたみたいじゃん!というか、いちゃもんつけてんじゃん!


 どうやら、私、カエルのリビングに夢中で気づかなかったみたいだ。おそらくは手に入れた黄金の本で遊んでいた時だろう。マジではずかしいです。


「ごめんなさい!」


 恥ずかしさの勢いに乗っとって思いっきり頭を下げた。フォンさんに。

 そこでルミアは気づく。否、気づいてしまう。


 三代貴族って頭下げるのはダメではなかったか?


 という問題に。


「はい。大丈夫です。」


 返ってきたのはライラ様の声だった。

 驚いて顔を上げるとほんわり笑顔で微笑んでくれた。


 可愛い..。かなり、可愛い。


 じゃなく!

 でも、なぜ?


「許しますわ。」


 ライラ様の言葉で分かった。

 フォンさんは実際は王の姉妹だ。

 けれど、公式な場では特に関わりのないので三代貴族が頭を下げることはよくない。三代貴族のライラ様は別に頭を下げても問題はないのだろう。


 だからだろう。助けてくれたのだ。


 ライラ様、なんていい人!!


 ルミアが感動をしていると、ライラが近くまで来た。


「命拾いした.。ありがとうございます。」


 すると、なんと頷きだけで返された。

 なんとなく、カッコいい。

読んでくださりありがとうございます。

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