本は最強説
プレイのボタンを押すと、カエルが走り出す。
えーと、ジャンプして、かわして、ジャンプして、順調!
かなり順調に攻略していたが、軽くミスり敵の攻撃が飛んできてしまった。
あっ、やべ、と思ったが直後、キンっと音がしてその後に敵の倒れる音がした。
ほへ?
よく分からないが助かったらしい。
敵のビームが返っていったように見えたのだが。
まあ、いい。続きを楽しむ。
えーと、ジャンプして、あ!
ジャンプをするところを間違えて谷に落ちた。
と、思ったら戻ってきた。
ん?
どうなった?
よく分からないが続行する。
今度は目の前の壁にぶつかった。
普通なら潰れるのだが、なぜか壁が砕けた。
まてまて、
あまりにもおかしい。
そこでゲームを中断するを押した。
停止が少し遅れて攻撃がまた飛んでいた。
が、なぜか敵が倒れる。
スローのボタンを押してよく見ると、どうやら本に当たって跳ね返ったようだ。
まてよ、もしかしてさっき壁が砕けたのも、跳ね返って助かったのも本のおかげ?
その可能性に思い当たり、ゲームをプレイする。
なにもせずに攻撃が来ても、崖があっても無視をする。
だが..、インテリカエルはいつまで経ってもカッコつけて走っている。つまり、生き残っている。
これ、不死身じゃね?
そして..、
これプレイしてなくね?
ルミアはそう思った。
その通りである。
とりあえず放置に決めて、置いておくことにする。
しばらく画面を見つめていたが、ボスの攻略を終えたので画面を閉じた。
思わず、声が溢れる。
「面白くない..。」
これならば師匠もいらないだろう。
これは、どうしてもクリア出来ない時に置いておこう。
まあ、取り敢えずカエルのリビングは一旦閉じた。
そこで、ふと思い出す。
授業中じゃねえか!と。
そして、周りを見渡す。
この重大なことを師匠とフォンさんに伝えようと。
だが、悲しいことに気づいてしまう。
二人がもういないことを..。
悲嘆にくれながら歩くルミア。
教室に戻るともうフォンさんは何気ない顔でライラ様に魔法を教えていた..。
ルミアは尋ねる。
「先に帰ったんですか..?」
そう告げた。
「はい。ややこしくなるので。」
「何が!?」
「いろいろと。」
絶対に今、誤魔化したよな!?
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