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そして、少し登場あの男!

「無駄な、ですか?」


「はい。くそ!いまいましい。」


 今、幻聴が聞こえた気がする…

 気のせいか。


「でも、どこに関係が?」


「多分、それを知るにはまずスキルを知らないといけない。」


「ふんふん。」


「普通に言う。あなたのスキルは…友好よ。」


「ゆう、こう?」


 驚いた。友好ってなにか効果があるのだろうか?なんか、思ってたのと違う…


「あるの?どころじゃなくて、大ありです!友好。つまり、敵意を持たれないんですよ。」

 

 フォンさんはにやりとくちびるを上げた。

 少し不気味だ。目が光ったように見えた。

 それにしても…


「敵意を、もたれない…」


 誰にも害を加えられない、ということか。

 それは、最強だな。

 犯罪者に与えるとえらいことになる。

 どんなことをしてもバレないということ、か。


「だから、ヤスシ様はある意味困らないんですよ。彼は、好かれるようにしてるんです。そして、私が隠されているのも、それが理由です。気味悪がられているのは、別に記憶の面だけじゃなくて…。」


「と、いいますと?」


 私は聞く。


「スキルは作動していなくとも、ある程度の影響があるのでしょう。メイドは私のところに着くと離れたがらない。だから、異常を感じたんでしょうね。」


 少し、悲しそうにフォンさんは言った。

 確かに、ライラ様も嵌め込んでいたけど…

 

「まあ、でもそれはフォン様自身の魅力だと思いますよ?」


 フォンさんは少しだけ目を見開いて…笑った。

 暖かい笑み。

 

「ありがとう」


「はい。でも、その…どうしたらいいんでしょうか?」


 そうだ。このスキルが分かって、それでどうすればいいのか分からない。

 

「まず、制御できるようにならないといけない。煩悩がスキル使用中に出てくると、狂うかもしれないから。」


「ヒィ!」


 こええええ!フォンさんに聞いてて、良かった…

 ほっと、胸を撫で下ろすルミアであった。


「ということで、明日からは特別に教える、という名目で呼び出させてもらうので!制御の練習を行いましょう。ヤスシ様…というか父様も呼ばせていただきます。失敗した時でも止められるように…」


 なんか、いたりつくせりだなぁ。

 助かる。


「分かりました。お願いいたします。」


「はい。」


 そう、フォンさんは返事すると同時に視線を奥へとやった。

 視線を辿ると…ヤスシ様が。


 ん?ヤスシ!?なんで!?


 読んでくださりありがとうございます!

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