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朝練とライラ、そして驚き

「では、まず走りましょう。ペースは合わせてくださいね。」


 王族であるリクト様に続いてみんなが走り出す。

 

 遅いな…


 そうルミアは思うものの、十分で八人中四人の脱落者だ出たのでそんなに遅いわけではないのだと思う。


 ちなみに残りの四人は二人がバテていて残りの二人

ー私とリクトは、余裕である。

 

 あ、また一人脱落した。

 先生がふむふむと頷きてる。

 正直、このフィルラス学院の先生は走るのが苦手そうなインテリ系のイケメンなのだが…

 本当に体育の先生なのだろうか?


 あ、さらに脱落した。

 と、ここでリクトがペースを倍にする。


 余裕で着いていく。インテリメガネが眼を瞬いた。

…あれは完全に驚いてるね。


 くすっ


 リクト、笑ってる…

 ペースを三倍に上げた。


 インテリメガネが眼を見開いた。


 ぶっ!


 ルミアは吹き出しそうになって慌てて口を押さえた。

 音が聞こえた?気のせい。気のせい。


 四倍に上げた。

 引退メガネが凝視している。


 やばい。面白い。

 

 リクトもそう思っているのか、さらにペースを上げていった。

 

…特訓、してて良かった。


 でも、意外だ。

 王族のリクトが案外走れるなんて。


「命を狙われるからさ。いざというときに走らないと。俺はそもそも走るのが好き、というのもあるのだが。」


 リクトが察したように話しかける。

 

…王族も大変なんだなぁ。

 

 このヴィズダム家でよかった。

 王族に生まれてたらおそらく、というか100%勉強もしなくちゃいけないだろうから。


 苦労してんだな。


 そういう目で見ていると走りながらリクトが髪をかきあげてウインクした。


…何やってんだ。


 そう呆れたのは私ぐらいで女子全員(ルミアを除き四人)は鼻血を出した。


 今、ルミアのお嬢様像は崩壊している.


…そりゃまあ、絵にはなったけど!

 

 鼻血出すなんて…貴族的にいいのか?

 ※ダメです。


 なにはともあれ朝練が終わり、次は楽しみにしていた魔法訓練だ。

 リクトではなく…私はクラスの端に座っているライラ様と一緒に教室に移動する。


 ふんわりと笑う顔が可愛い癒し系だ。

 少し、アルパカっぽいかな?


 そんな彼女の雰囲気にハマったファンが入学式からいるのだそうだ。


 いや、可愛いけどさ…


 ただ、おうちに権力があるのでアホな野郎は寄ってこない。

…権力ってすごいね。


 そして、部屋のドアを開けて、中を見て…私は固まった。

 ノーリズ学院の魔女のような、あの先生がいたからだ。 

 読んでくださりありがとうございます。

 良ければブックマークお願いいたします。

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