帰路と布教
キンコーン カンコーン
チャイムが鳴ると同時に隣の部屋からは人がどんどん出てきた。廊下もガヤガヤと騒がしくなる。
「とりあえず、今日は終わりといたします。気をつけて帰ってください。」
私のクラスも有野氏が解散を告げみんなが別れた。
今日はロイジャが来ないから…一人で帰ろうか。
パルティアとブーはなんかみんなに紙を配っていた。何してたんだろ?彼らの考えることはよく分からない。
「ルミア様、お供いたします。」
「ブーもお供いたします。」
紙を配っていたはずなのに二人は今、隣を歩いている。
「いえ、大丈夫です。」
ブーは知っているのでともかく、パルティアには貴族ということを知られたくない。
めんどくさいからだ。色々と。
「「お願いします!」」
彼らが頭を下げる。
通りかかったおじいさんが、こいつらなにをしているんだ、という目できたが関係ない。
ルミアは思う。なんで、頭下げられてるのだろう、と。
まあ、そんなことはともかく彼らは一緒に来て欲しくない。
「あの、本当に大丈夫です。」
「「暗いのでお送りいたします。」」
うんとは言わない両者。
「…お願いします。」
悲しくも負けたのはルミアだ。
二人の圧力には弱かった。
「そういえば、二人は何を配っていたのですか?」
「「えーと」」
少しだけ目を逸らす二人。
何をやってたんだ!?
違法、薬物か?
ちなみにこの世界にも違法の薬物がある。
サヤリなどのワラビのような見た目の植物などだ。
薬物、ダメ、ゼッタイ!
そんなことはともかく、紙だ。紙。
「言えないものなのか?」
「「いいえ…その怒らないでくださいね。」」
「話を聞いて決める。」
「パルティア、俺はルミア様を裏切らない。」
「私もです…」
は?
「「その、ルミア教の布教活動に取り組んでいました。」」
「え?ええええええ!」
てか、何その宗教。なんでそんなことを?
はっ!そういえば有野が休み時間ならば布教を許すって勝手に言ってたな?
あ〜り〜の〜!
お前のせいでルミア教が布教されたらどうするんだ!
…ん?誰も入りたがらないから、大丈夫か。
私も入りたくないし。
そう思っていたルミアがその考えを強制的に改めなければならなくなったのは、次の日のことだった。
読んでくださり、ありがとうございます!




