有野への不満(w)とヨシュリーナ様
女の子は諦めのため息を吐いた。
おい!あきらめないでくれ!
思いっきり叫びそうになりながらルミアは有野を見つめた。
余計なことをいいやがって…
パルティアとブー様が二人でルミア教を布教するという図が頭に浮かび上がった。
…笑顔で
ちくしょう!
ルミアがそんなことを考えているとは露知らず、パルティアとブーは許可を取れたことに無邪気に喜んでいる。
有野!ふざけんな!
半笑いの有野をキッと睨んだが、あっさりとスルーされた。
「ほんと、いい性格してますね。」
「褒め言葉と受け取っておきましょう。」
嫌味も無難に受け流された。うざい。
「ルミア様…なんだか、憂いの表情をされておりますがなにかございましたか?」
ブーが恐縮しながら間に入ってる。
いやいやいや、お前のせいだろ。
てか、憂いの表情って…不機嫌なだけですけど。
「いえ、とくには。」
おい有野、勝手に返事するな。
「そうなんですね。」
そしてブー、素直に受け入れるな。
すると、視界の端で水色の髪が跳ねた。
「あの!ルミア様!」
おっと、ヨシュリーナさんじゃん!
見ると、ぴょんぴょん跳ねた寝癖が可愛らしいヨシュリーナさんがいた。
なんだか、パンの匂いがする。
家がパン屋なのかな?
「なんでしょう?」
「趣味はございますか?あの、その今は自己紹介ですし…」
最後は声が小さくなったが聞き取れた。
つまりはこの子は私をこの場から助けようといてくれているのだ。
…なんて、いい子!
寝癖が初めて尊く見えた。
「えーと、読書が趣味です。」
めちゃくちゃではないが、勉強していて読む機会が増えると趣味になった。
「そうなん」
にっこり笑い肯定しようといた彼女の声はここで途切れた。
「ルミア様!読書が好きなのですか?家のものに本を得るよう頼んでおきます!」
「ルミア様!読書が!ぜひ、家にお越しください。書庫がございますので!」
「では、私の家にも!」
聖女の声は信者の声にかき消された。
…悲しいことに。
書庫には少し心惹かれるが、それ以上にめんどくさくなりそうなので行かないつもりだ。
てか、パルティア、私に貢ぐ気なの?
お父さんにそんなこと頼まなくていいから。
もしや、パルティアのお父さんはどうしようもない親バカなのではないだろうか?
ルミアが失礼なことを考えた時、丁度2時間目終了の合図がなった。
読んでくださりありがとうございます!




