試験 魔法編1
「ここ…。意外に綺麗だな。」
着いたのは魔女の住むような家ではもちろんなく、体力試験の会場と似たような風貌だった。
まあ、魔女の住む家みたいなのだったら、逆に驚くけど…。
ルミアはそう、心の中で呟いた。
「あらあら、もう来たのかい?」
中からは杖をついたお婆さんが一人やってきた。
こっちは魔女みたいだな。
ルミアは失礼なことを思っていた。
「はい。」
「一番なんだね。早いねぇ!」
「ありがとうございます。」
「試験はこれで終わりだから先に始めようか。例年の経験則だとまだまだこない筈だよ。」
おおっと、まさかの余裕一位?
「ルールを説明するわね。まずは、魔力を測るわ。実はこれでも神官より細かく測れるの。次に自分に打てる最高の魔法を撃って頂戴。」
「大体平均どれぐらいの魔力ですか?」
「上位の人なら大体魔力100ね。」
「それって、スキル鑑定祭では?」
「Bの多目からAの少なめぐらいかしら。」
よし、普通に大丈夫そうだな。一つ目は条件クリアっと。
「ちなみに特殊スキルは?」
「見ないわ。使いこなせないと意味がないから。使えるなら魔法を放つ際、撃つことは構わないわよ。」
どうやら減点にはならなさそうだ。良かったぁ〜。
ルミアは安堵の息を吐いた。
「では、測ってもいいかしら。」
「はい。お願いします。」
お婆さんは私の返事を聞くと手を翳して目を細めた。その後なにかゴニョゴニョと呟く。
呪文あるの?想像じゃなくて?
ルミアがそんな疑問を持ちながら眺めていると、お婆さんがすごい驚いた顔をした。直後口を開く。
「まあ!あんた、すごいねぇ!魔力五百もあるじゃないか!ぜひ、魔法研究会に入らないかい?」
「考えさせてください。」
ムキムキマッチョの会ではなく、魔法研究は、ちょっと興味がある。考えておこう。
「楽しみにしているわねぇ。」
「あっ!そういえば、魔法って呪文あるんですか?」
「ん。ないよ。使った方がイメージ出来るだけさ。」
なんだ。
「でも、古代はあったらしいねぇ。昔はこの学院でも教えられていたらしいよ。」
なんと!?
「まあ、廃れた文化は元に戻りにくいさ。だから新しいものを発見する為、魔法研究の会があるんだから。」
なるほど。その為にか…。
「そんなことはともかく、試験をしようか。おまえさんは魔力が五百だからね。出来るだけ、百ぐらいの力で行って欲しい。ぶつけられたら私の魔力がごっそり無くなるから遠慮して欲しいね。」
と、いうことは結界的な何かがあるんだな。
ん?五百ぶつけられても無くならないってことはこのお婆さん、魔力どんだけあるんだ?
「その、魔力どのくらいあるんですか?」
「千五百ぐらいかねぇ。昔はこの魔力を使い、悪さしたもんだ。」
スーパーお婆ちゃんじゃん!
「おまえさんはこの年の私より魔力が多いからね。多分卒業ごろには魔力は千五百を超えてるだろうよ。」
三倍に!楽しみ!
それはそうと、
「分かりました。百ぐらいでやります。」
特訓の成果の見せ所だ!
読んでくださりありがとうございました!




