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試験 筆記編

本日二回目!

 ルミアは、空気を吸い込んだ。


 スゥ


 ああ、緊張する!


 ハァ


 なんか、この感じ懐かしすぎる。

 前世の受験もこんな感じだったな。


 入り口で優しそうなお姉さんがくれたパンフレットのようなものを見て、私は校舎内を歩いていた。


 まず、第一試験は…


 ええと、


 筆記か。

 ここの部屋っぽいな。


 ドアをガラガラと開けて入ると既に十人ぐらいの人がいた。 

 一言も喋らずに資料を読んでいる。

 鬼気迫る勢いで。


 なんか、怖いな。


 久しぶりのこの感覚、まあ、受験は戦争とも言うしね。

 周りはみんな大人しいので忘れていた。本当に懐かしすぎる!


 私も机に座って持ってきた資料を読む。


 あっ、この応用問題の裏技なんだっけ?あれか。


 そうこう頭を悩ませているうちに人も増えていた。


 ルミアがはっと気づいたのは、試験官が


「もう少しで試験を行いますので、筆記用具以外はカバンにしまってください」


 と言った時だった。


 直後、魔法の気配がして、紙が配られる。

 

 あれは、一応私も出来る。


「それでは、よーい、始め!」


 プリントを手元に寄せて、考え始める。

 一番は流石に簡単だね。二番も。結構順調!


 勉強を頑張った甲斐があって、すいすいと解けた。


 と、隣で声がする。


「しまった!消しゴム忘れた!」


 そんなに大きな声じゃないが、隣なので丸聞こえだ。

…流石に放置は、気が引けるな。


 私は持っていた消しゴムを半分に割ってコロコロと転がした。


「自分のって言って、拾ってもらって!使ってね。」


 まあ、これでいいだろう。


 私は再び、試験用紙に目を落とした。


 えーと、どれどれ、第三問、水魔法と火魔法を同時に使うにはどうすればよいか答えなさい。

 


それなら、、これかな?


「はい!終了!」 


 試験官の声が終わりの合図を告げる。

 

 殆ど分かったけど、三問目だけは自信がない。


 大丈夫かなぁ。


 と、そこで声をかけられた。


「あの…。」


「はい。」


「消しゴム、ありがとうございました。あなたは消しゴムの恩人です。じゃなくて、私の恩人です。」


 別に気にしてない。それに消しゴムは半分に割られた被害者である。いや?被害消しゴム?


「そうか。役に立って良かった。」 


「あの、お礼と言ってはなんですが、もし私も、あなたも入れたら色々お礼いたします。あっ。申し遅れました。私、パルティアと申します。」 


「私は…」


 名前、なんて言おう?


「ルルだ。」


 もう、簡易な名前でいった。


「ルル、か。」


 まあ、どちらも合格するほど試験は甘くないし、期待はしないほうがいいだろう。


 よし、次は体力テストだ。


 得意分野で点数をカバーだ。


 私は、パルティアとは別れて、体力テストの会場へと歩き始めた。


 読んでくださりありがとうございます。

 

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