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24、とてつもない暑さ

 これを書いている時分は真夏。

 すさまじい暑さです。

 命に係わる暑さと言われますが、納得します。

 外を歩くと地球そのものが地獄なのではないかと思います。

 特に日本は四季がありますから、神話に出てくる地獄が体現されている気がします。


 1つ、灼熱地獄。これは夏の暑さのことです。日本の場合、強い湿気があるから、欧州の45度よりもきついと言われています。

 1つ、孤独地獄。日本では孤独な人が増えているそう。かと言って、社会に飛び出すとより強い孤独感が得られるようになっています。

 1つ、色欲地獄。これは世界共通でしょうか。異性に魅力を感じるからこそ、そういう煩悩に振り回され苦しんでしまいます。最近はモデルやアイドルがストイックに頑張っているから余計に振り回されますね。アニメや漫画もその1つでしょうか。

 1つ、氷結地獄。冬の寒さです。日本は夏暑いけれど、しっかりと冬寒いです。


 私たちは地獄の責め苦を受けるために生まれてきているのではないかとさえ思います。

 どんな地獄にも情けはあります。

 衣食住が用意されたり、ささやかな楽しみが与えられるようになっています。

 しかし根本的には地獄の責め苦を味わうことになるのです。

 最近、私が生きているこの場所が地獄で、死んだらようやく苦しみから解放されるのかなと考えることが増えました。

 私にとっては、死は恐怖でもあり救いでもあり希望でもあります。


 今年は昨年に比べれば、暑さはマシとされていて、エルニーニョ現象の影響などもあるといいます。

 マシでこの暑さでは、インフレがひどすぎると感じます。

 夏の暑さの苦しみというのは年を重ねても全然慣れません。

 慣れないどころか理想的な右肩上がりで、毎年のように夏の苦しみ、過去最高を更新し続けています。


 面白いことなんかは子供のころが最大で、あとは落ちていく一方だというのに、苦しいことは理想的にどんどん上がっていくのです。

 なんとかなりませんかね、これ。

 苦しみだけこんな理想的に成長しているんですよ。去年耐えられたことが1つずつ耐えられなくなってきている感じです。泣きたくなりますよ。

 いずれ生きることにも耐えられなくなって、だから人はみな死ぬということなのかもしれません。


 私は人生をゲームに例えることが多いのですが、歳を重ねるごとに難易度がどんどん上がっていくようです。

 子供のころに耐えられたあらゆることが耐えられなくなっていて怖いです。


 なぜ、大人になるとかえって脆くなってしまうのでしょうか?


 私が思うに肉体的な苦痛と精神的な苦痛が両立されるからだと思います。

 子供のころは精神的な苦痛というものがそれほど大きくなかったのです。

 炎天下で元気に走り回っていたものです。

 しかし、大人になると紫外線を気にしたり、汗のにおいとかも気を付けないといけないのです。

 さらに、この夏の暑さを耐えて何の見返りがあるのかというような気分も、余計に耐えがたくしています。


 子供のころは無給でも学校に行けましたが、大人になると報酬がないと何も手につかなくなりました。

 精神的な領域が開拓されて、苦しみを覚える領域が増えてしまって、過去最高の苦痛を更新し続けるというわけです。

 そして、面白さを感じる領域はどんどんしぼんでいくようにできています。

 大の大人が子供の遊びに熱中することはできません。


 夏の暑さで顔がしぼみかけている私が最後に気力を振り絞って書きます。


 地球の上と下に天国と地獄があるんじゃなくて、ここがまさに地獄なのでは?

 だとしたら、死は地獄の責め苦の解放だから、救いなのでは?

 そう思ってないと人生やってられないですよ。ほんまにやってられへんですわ。マジでもうやってらんねえぞ!

 

 以上、大人の夏休みの一節でした。

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