14/21
4
休んでください、無茶をしないでください。あなたばかりが気負わないでください、我々全ての咎なのですから。
どれほど深く反省しているかはわからないが、少なくとも以前よりはあの娘に仕出かした所業に思うところがあるようである宰相や護衛騎士の言葉を、おそらく今この時誰よりも疑っているのは、我だ。手伝わせてくださいと言われても任せることができぬ。あの娘の貢献を、今一度裏切るようなことがあったならば。視線を、言葉を、関心を二度と向けられぬようになったならばと考えただけで、この肝が凍りつく。
失った信頼は完璧には戻らず、欠けた欠片は埋め直されても、それは確かに一度欠けたものなのである。
娘はこの国のために尽力してくれている。ならば我は、応えるしかない。
……娘のためならば、魔力の乱用など、無茶の内にも入らぬのだ。




