-クラス分け試験終了-
朝8時と夕方6時の定期更新でやっていきたいと思います。
「さて、トラブルはあったもののけが人もいないので試験を続行する。」
アルファルドの言葉に、全てやりきった感覚でいた生徒たちは凍りついた。
「いや、そんな警戒しなくても。あの的に自分が出せる最大限の高威力魔法を打つだけよ。」
アリアの言葉にみなが一斉に指を差された方角を見るが、見えるのは瓦礫だけである。
―おい、誰か言ってやれよ。
―無理だろ。あんなに笑顔なんだぞ。
―そうだぞ。言えるわけねぇだろ。
そんな中、勇気あるものが手を上げた。―ムーア・ファイアストである。
「あのぉ。すみません。アリア先輩。どんなに目を凝らしても瓦礫しか見えないんですが。」
(ありがとぉぉぉ。君は勇敢だ。そして可愛いぃぃぃ)
ファンクラブができた。そして指摘を受けたアリアは首を傾げて沈黙し、
「⋯⋯あの瓦礫をふっ飛ばせばいいわ」
―スパコーンッ!きれいな音が聞こえた。
アルファルドがアリアの頭をどこからともなく出したハリセンで叩いた音だった。珍しく不機嫌を全面に出した顔でアルファルドは
「アリア。瓦礫をふっ飛ばしてご覧。俺らの監督責任が更に問われるよ。だからやめようか。」
「⋯⋯はい。」
うつむきながら答えるアリアを見て
「かわいい」
と言ってしまったバカがいた。一瞬の間。次の瞬間、その場が春だというのに常冬の吹雪が猛烈な勢いを誇っていた。
「次、俺の婚約者に可愛いって言ったやつは氷像にしてやる。覚えておけ。」
吹雪の中、やけにはっきり見えるアルファルドは皆を睥睨していた。一拍おいてピタリと吹雪がやんだ。
「以上で、試験終了とする。解散。」
最終試験は免除された。空気が戻り各自の部屋に戻ろうとするも、大講堂はゆっくり音を立てて崩壊し、出口を塞いだ。誰もが動くことを諦めた。そんな中ムーアは、意識を手放しながら、
(明日の入学式も絶対平穏ではないだろうなぁ〜)
と思った。
短めで終わりました。これからもよろしくお願いします。
感想、アドバイス等ありましたら、お知らせ下さい。できる限り改善して行きます。ブクマもお願いします。




