↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/65

―対抗戦前夜(魔王側)―

 対抗戦に向けて各領地が馬鹿みたいなやり取りをしているのと同刻。

魔王と彼、あるいは彼女に付き従う大罪人たちが今回は全員揃って前回と同じ場所で会議をしていた。


「それで?明日行う作戦とやらを聞かせてもらおうか。アヴィーダ。」


魔王に指名されたのは

《強欲》の大罪人―アヴィーダ・エゴイス。現在、魔王が最も信頼している部下である。


「はーい。んじゃあ俺の考える作戦、説明していくわな。今回やることは大きく分けて2つあんねん。まず一番達成したい目標やけど次世代を担う者たちの殺害やな。次にできたらの話やけど領主様たちの殺害。あ、インヴィディアはんは一応味方やから安心してな。んでこれをやってもらうんがラビアちゃんとゴーラはんって考えているやけど、どないですか。」


アヴィーダが指名したのは

《憤怒》の大罪人―ラビア・テンペラと

《暴食》の大罪人―ゴーラ・ディボラテ。

二人を簡単に言い表すならキレ性と脳筋である。


「アヴィーダ、それは私に命令しているのか?それはつまり貴様を殺していいってことだな?」

「ちゃうって、明日の領地対抗戦に出場する子たちやったら殺してええけど。」

「おい、ラビアはどうでもいいが明日は(他人の魔力)食べ放題なんだよなぁ」

「ん〜それはどうなんやろ。魔王様、どないします?」

「⋯⋯おい《怠惰》。貴様はどうなんだ。私は構わないが。」


部下のご機嫌伺いをする上司というなんとも奇妙な絵面が完成した。そして聞かれた側の《怠惰》の大罪人―ソラ・クレシェラ・アルデンティは頬杖をつきながら


「そうですねぇ。僕のい⋯メイの所属するSSSクラスの生徒に加え、ウーナさんとオルフェ君、この子たちに危害を加えないのなら今回の作戦は黙認します。まぁわかっているでしょうけど一応いっておきますね。僕の大事な者たちに手を出すのなら、相応の覚悟を持つように。」


言葉とともに途方もなく重い威圧を放っていた。その威圧感に魔王と《嫉妬》の大罪人以外の人物は動くことすらできなかった。


「それでは⋯「貴様は何をするんだ臆病者。」


帰る気満々だったソラに声をかけたのは

《嫉妬》の大罪人―インヴィディア・コートス・ガーゲルト。

アナスタシアをアグノーメン総合学院に送り込んだガーゲルト領、領主本人である。


「何をするかって?君たちが何をしようと僕は手を出さないって言ったんだ。なにかしろって言うならそれは“妨害”以外ないよ。妨害されたいのかい?嫉妬の大罪人。」

「貴様のスキルであの小娘の記憶が戻る時期が分かるのではなかったか?それとも何だ、わからないのか?怠惰の大罪人」


かつては親友同士だった二人はお互いの名を呼ぶことすらなく探り合っている。


「なんだ、そのことか。もうそろそろだよ。明日、対抗戦襲撃のあとから急速に思い出し始めると思うよ。それじゃあ今度こそ帰らせてもらうね。」


その言葉を最後にソラは退室していった。


「⋯⋯明日の作戦、アヴィーダは私のそばにいろ。作戦には介入するな。それとレッソン、貴様も久々に動いてもらうぞ。成功率が上がる。」


魔王が呼んだのは

《色欲》の大罪人―レッソン・インパイア。怠惰の権化と呼ばれるほどやる気がない彼女だったが、


「御意。必ずや成功させてきます。」


命令には忠実だった。

 

そして、後に『血の対抗戦』と呼ばれることになる対抗戦が幕を開ける。

感想、アドバイス等ありましたら、お知らせ下さい。できる限り改善して行きます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。