―問題児への罰―
研究室爆破未遂のメイたちと上級生斬り伏せ事件を起こしたウーナ、そしてもろに研究室を爆破したオルフェには当然のように罰則が待ち受けていた。
「どんな罰則が待ってるんですか?」
ちょっと興奮気味に問うディルの濃い水色の目には反省の欠片も見られなかった。その顔を見て一斉にこめかみを押さえる領主たちであった。
「ずいぶんと嬉しそうな顔をしているがディルフェルト、“罰”というからには楽なものではないとわかっているだろうな。」
親でもないライゼクスに今にも疲労で死にそうな顔で凄まれ沈黙した。
「貴方たちには来月開催されるそれぞれの出身領地ごとに分かれて対戦する1年に1度の祭りの花形―領地対抗戦―に各自ハンデを負ってで出場してもらうわ。」
相変わらずこめかみを押さえたポーズのまま “罰”の内容を吐き捨てるように告げたアイリスにディルフェルトたちは硬直した。
「ハンデってなんですか?」
やっとシャンデリアの下から這い出てきたオルフェが破片にまみれてついでに血まみれになりながら聞いた。
「そぅねぇ。ん〜メイちゃんは〜何があっても初期の位置から縦方向以外に動くことを禁止します。」
今まで死人のような顔で生死をさまよっていたメイが復活して「動くの禁止ってことですか?」目をパチクリさせながら聞いた。
「えぇ、そうよ。そしてディルフェルト君。」「はい!」
本能的に背筋を伸ばしたディルにアイリスが告げる。
「貴方は剣技が得意だと聞いているから剣技の使用を禁じるわ。もちろん剣以外でも剣技を使うことも禁止よ。」
とうとうイスから崩れ落ちたディルは少し落ち込んでいたがそれだけだった。
「オルフェくんは魔法の使用禁止。ウーナちゃんはスキルを封じる魔導具をつけてもらうわ。」
オルフェのたった一つの特技を封じられアリアとリリアは絶望していた。しかしハンデの追加はまだある。
「アリア、リリア、貴女たちは二人で四つまでの魔法しか同時展開を許しません。アルファルドくんはスキルと氷属性の魔法の使用を禁止します。他の人子達は正直封じるとこがないくらい弱いわね。」
さらっとハンデがない人たちのメンタルも確実にえぐりに来ていた。
「お、俺らは今さらっとメンタル殺されたよな?」
「そうね、もっと強くならないとね。」
机にめり込みながらマリアに問うガルシアはあまりに冷たい返答に更に机にめり込んだ。
感想、アドバイス等ありましたら、お知らせ下さい。できる限り改善して行きます。




