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―姉妹喧嘩?―

アリアとリリアによって地面が爆ぜ、魔法が通常の10倍の速さで撃ち出される。エリオットとアナスタシアは思った。なぜ同士討ちをしているのかと。そして悟った。自分たちはまだまだ実力不足なのだと。そしてムーア、遠い目をして何故かお菓子を頬張りながら


「いつも通りだねぇ〜。」


慣れていた。


「リリア?なぜ貴女はメイを狙っているのかしら。私が狙ってたんだけど。」


アリアの目は完全に座っていた。そして始まる規格外な双子による魔法戦、原因はどちらがメイをリタイアさせるかだった。


「何言ってるのアリア。私だってメイがどれだけ成長してるのか見たいんだけどぉ〜」


こちらも同じく目が座っていた。

―ゴォォォォ。二人の間に風が巻き起こる。―ヒューン。場外に勢いよく飛んでいく。

―とさっ。ゆっくりと降ろされる。

この間約2秒。あとには双子を吹き飛ばした余波で全壊した訓練場が残っていた。いきなり場外に飛ばされたアリアとリリアは呆然としていた。


「アリア義姉様、リリア義姉様。少し油断し過ぎだと思いますよ。」


メイが起こした惨状に面食らうアナスタシアと遠くを見るふりをしてやり過ごすエリオットだった。遠くで入学式の修理代に悩んでいたアグノーメン領、領主のライゼクスは訓練場の惨状に絶望しましたとさ。


「残り一人ですね。」


メイが散歩するかのような気軽さでアルファルドを見据える。見据えられたアルファルドはメイの普段とのあまりにもかけ離れた姿に警戒を強めていた。沈黙が降りる。先に動いたのはアルファルドだった。そして次の瞬間、ガルシア、フォーティス、ディルフェルト、エリオットが突如現れた氷の塊に吹き飛ばされた。


「⋯⋯え?」


かろうじて防御が間に合ったディルが間抜けな声を上げる。


「戦況把握が甘いのはお前だぞ。」


厭味ったらしく返すアルファルドだった。


『ガルシア・マルケス・ファルミア、フォーティス・インティオ、エリオット・ハッブル、ディルフェルト・セリア・ベクトール―リタイア』


無慈悲にもリタイアを宣言する教師だった。そして、ムーア、アナスタシアがメイが見せたような魔法で吹き飛ばされる。


「⋯⋯あれ?」


メイが首を傾げる。吹き飛ばしたのはメイではない。アルファルドは安心したような顔で剣を収めている。では誰か?

それは―アリアとリリアである。リタイアしたと見せかけて幻影魔法で潜伏していたのだ。


「メイ〜もう少し魔力の流れを見ようね」


髪が少し乱れたアリアが言う。


「まぁでもギリギリだったよね。アリアのおかげでなんとたなったものぉ〜」


リリアがふわふわと微笑みながら現れる。『マリア・ヨルティア・クレシェラ、アナスタシア・リーベル―リタイア』

「マリアは気づいていたみたいだけど⋯⋯行動が遅すぎたわね。」


一番静かにリタイアさせられたマリアであった。


「気づいていたのにぃ〜」


悔しがりながらリタイア組の手当てを始めるマリアだった。


「さぁ〜メイ。ここからどうするのかなぁ〜」


リリアが相変わらず微笑みながら問いかける。

感想、アドバイス等ありましたら、お知らせ下さい。できる限り改善して行きます。

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