―真夜中会議―
今回も短いです
不思議な夢の影響で夜中に目が覚めてしまったメイはふと、一階からもれ出る明かりに気がついた。足音を殺して階段を降りる。階下から聞こえてきたのは、アリア、リリア、マリアそしてなぜかアイリスの声だった。
「どう?最近のメイ、挙動不審になったり悪夢を見ていないかしら。」
アイリスの問いにマリアが答える。
「そんなことはないと思うわよ。今日はご飯の匂いで起きたみたいだもの。」
「えぇ、でもなぜかメイが私達に料理禁止を言い渡したのよ。なぜかしら。」
アリアに突っ込む人はいない。
「なぜかしらねぇ〜。アリアちゃんのご飯美味しいのに。」
訂正。アイリスも味覚が終わっていたから注意できる人がマリアしかいなかったからだった。
「そういえば〜最近星の巡りおかしいよ〜ソラ兄さんに変わって私達が見てるけど〜近々何かが起こるって、はっきりと分かるよ〜」
リリアが眠そうに報告する。今まで階段上で物音をたてずに聞いていたメイは理由もわからず動揺した。そのせいで気づかなかった。後ろにムーアが立っていたことに。
「メイ、そこで何してるのぉ〜」
―ガタン、バン、ガシャン盛大にコケた。
「うぅ゙〜おはようございます。お養母様。」
起きていたようでまだ寝ぼけていたようである。
「あれ?ムーアは?」
「もうメイ、みんなもう寝ている時間でしょ。起きてるわけないじゃない。」
マリアが優しく諭す。そんなはずないと思ったが考えるよりも先に、
「⋯⋯ちょうどよかったわ、メイ。貴方もそろそろ思い出してもいい頃合いだものね。」
アイリスがメイを助け起こしながら、抱きしめる。
「えっ、えっと何を?何を思い出すの?って、ちょっ、ちょ、まっ、くるじぃ゙よぉ〜」
抱き殺されかけていた。
「アイリス、メイが死にかけてるわよ。」
珍しくゼルアが言葉を崩した。
「ゼルアがそう呼ぶなんて、学院の頃以来ね。」
アイリスがメイを相変わらず抱きしめながら感激していた。
「母さん、昔話をするのならみんなが起きてくるまでにしないと、巻き込んじゃうよ。クレシェラ家とアルデンティ家の問題に。」
アリアが二階を見上げながら言う。アイリスはやっぱりまだ迷っているようだった。しかし決意したのか語り始めた。メイの欠落している記憶について。
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